
さて、現在ポルシェは911のラインアップを拡充しており、いまのところ「911カレラ」「911カレラ4」「911カレラS」「911カレラ4S」「911ターボ」「911ターボS」のクーペとカブリオレ、そして「911タルガ4」「911タルガ4S」が揃います(これだけでもう14種類もある)。
そしてあとは「911GT3」「911GT3ツーリング」「911GT3RS」「911カレラT」、さらに「911カレラGTS」「911カレラ4GTS」とそのクーペとカブリオレ、そして「911タルガGTS」、おそらくは911GT2RSが登場することになるものと思われ、総勢「24バリエーション(もしくはそれ以上)」にまで拡大することになりそう。
そして今回ニュルブルクリンクを走行する様子が目撃されたのが「911カレラGTS」と思われるモデルです。
991世代の911カレラGTS)は「ワイドボディ」がウリの一つだったが
991世代の「911カレラGTS」はというと、ワイドボディに30馬力のパワーアップ、車高20ミリダウン、スポーツエキゾースト装着といったメニューが反映されたクルマで、文字通り「911カレラS以上、911GT3未満」なクルマ。
911カレラSでは物足りず、911GT3だとちょっと・・・という人にぴったりなクルマで、実際に相当な人気があり、「中古相場が下がりにくい」911のひとつです。
992世代でもおおよそ同じレシピが用いられると思われるものの、992では911のラインアップが「全車ワイドボディ」化されたため(911カレラGTSと911カレラとで変わりはなく)、ここは991世代の911GTSに比較するとちょっとだけ特別感が薄れるところでもありますね。

今回目撃された911カレラGTSはおそらく「偽装ナシ」のように見えるものの、ボディカラーがブラックなので詳細を知るのが難しい状態。

なお、911カレラGTSのプロトタイプについては昨年9月にもカモフラージュが薄い状態で目撃されていて、ちょうど1年も前に「ほぼ完成」状態にあったにもかかわらず未だ発表されず。
これはやはりコロナウイルスの影響なのかもしれませんね(全体的に、発表時期が後ろ倒しになっている)。
911カレラGTSの前後バンパーは911カレラとは異なる
そして今回目撃された新型911カレラGTSにつき、フロントは991世代のGT3を連想させる「ハの字」バーが用いられ、リアは(992世代の)911ターボに近い、ナンバープレート下から排熱される構造を持っています。
通常の911カレラのフロントバンパーは「横方面の直線基調」、リアバンパーには「センターの排熱機構がない」ため、ここは大きな識別点になるかと思います。
現時点では発表時期などは不明ではあるものの、「ひょっこり」発表されることもあるかもしれませんね。
なお、動画ではほかにもポルシェ911GT3の試作車も登場しており、その挙動や速度域の差、ほかの(ポルシェではない)一般車を追い抜く際の速度などを見ることができます。
