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2021年の北米においてタイカンはパナメーラ、718ケイマン/ボクスターの「倍」を売り911に迫る人気を獲得。これによってポルシェのEV比率は13.5%、PHEV含む電動化比率は17%に

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ポルシェ

| まさかタイカンがここまでヒットするとは思ってもみなかった |

おそらくポルシェの「EV比率」「電動化比率」は現時点で(他社に比較して)相当に高い

さて、ポルシェが「2021年の米国市場にて、タイカンにつき、パナメーラの約2倍の台数を販売した」と発表。

数字的なものだと、タイカンとタイカン・クロスツーリスモは9419台を販売し、パナメーラとパナメーラ・スポーツツーリスモとの合計である4257台を凌駕した、とのこと。

ただ、それだけではなくタイカンシリーズの販売そのものも前年比で2倍以上となり、911シリーズの合計台数(1万42台、前年比114%)に迫り、718ケイマン/ボクスターの4294台(前年比125%)に比較しても倍以上となっています。

ポルシェはパナメーラとタイカンは競合しないと言っていたが

なお、タイカン発表時によく指摘されたのが「パナメーラとの競合」。

実際にはタイカンはパナメーラよりもやや小さく、スポーツ志向のハンドリングを持っているのですが、同じ「4ドアサルーン」ということで、自社内での競合(カニバリズム)が生じると言われていたわけですね。

ただ、ポルシェは「タイカンとパナメーラとは異なる性質を持つ」としており、両者が食い合うことはなく、そしてパナメーラにも次世代モデルが存在し、タイカンと共存する、ともコメントしています。

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しかしながらこれまでの状況、そしてこの1年の結果を見るに、「タイカンがパナメーラを食ってしまった」ことは否定のしようがなく、となると次世代パナメーラの存在も「危うい」のかもしれません。

さらにタイカンは「納車待ち」がかなり長いといい、生産能力の増強によって納車が進めば、さらにポルシェ内での存在感を強めることにもなりそうです。

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それでもパナメーラは718シリーズと同じ数を売っていること(これが、タイカンよりも大きな”サイズ”という理由なのか、”ガソリン”という理由なのかはわからないものの)、そしてパナメーラはフォルクスワーゲングループのほかブランドとの共通パーツや設計が(911や718よりも)多く利益を取りやすいことを鑑みるに、次世代モデルではタイカンとの差別化を大きく取り、パナメーラが生き残ることも考えられます。

ポルシェ・タイカン

ただしメインストリームはやはりSUV

ただ、タイカンがいくら伸びたといえどもマカンやカイエンといったSUVの人気には勝てず、もっとも売れたポルシェとなったマカンは2万4716台、そしてカイエンは1万7299台を販売していて、マカンはじつに911シリーズやタイカンの2.7倍を販売している、ということもわかります。

北米におけるポルシェの販売台数は7万25台にのぼり、これは同市場にとって新記録となるそうですが、それぞれの内訳をまとめると下記の通り。

北米におけるポルシェ各シリーズの販売ランキング

  1. マカン 2万4716台
  2. カイエン 1万7299台
  3. 911シリーズ 1万42台
  4. タイカン 9419台
  5. 718シリーズ 4294台
  6. パナメーラ 4257台
    合計 7万25台

この販売状況から計算すると、ポルシェにおけるEV比率はなんと13.5%となっていて、これはメジャーメーカーの中ではかなり高い数字といって良さそうですが、プラグインハイブリッドを考慮に入れた「電動化車両比率」だと17%にものぼり、この数値はさらに高くなります。

ポルシェは「EV第二弾」としてマカンのピュアエレクトリック版を用意していて、そしてマカンは現在もっとも売れているポルシェだけあって、このマカンEVが発売されると一気にEV比率が上昇することは間違いなく、さらに「まったく新しい顧客を呼び込み」「他社のシェアを奪う」と言われるミニバン(プラグインハイブリッド)の発売もウワサされているので、やはりこれが登場すれば、電動化比率もぐっと上がることになりそうです。

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