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ポルシェが「自社の主力工場を電気自動車の製造に向け」改装を行い、2023年からピュアエレクトリック化された718ケイマン / ボクスターの製造を行うとの報道

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ポルシェのホイール

| ポルシェは電動化に非常に熱心な自動車メーカーではあるが、同時に内燃機関の生き残りも模索している |

まだまだ自動車業界の将来は不透明

さて、ポルシェが自社のツッフェンハウゼン工場に5億6,700万ドルを投じて電気自動車工場へと改築し、2023年から次世代のピュアエレクトリック・スポーツカー、718ボクスターとケイマンを生産するとの報道。

ポルシェは2025年までに販売するポルシェ(新車)のうち3分の1を、2030年までに3分の2を電気自動車にするという明確な販売目標を持っており、すでに投入済みのタイカン、そして今後ライプツィヒで生産される新型マカンEVに続き、718ケイマン/ボクスターのエレクトリックモデルがこれに続くということになりますね。

エレクトリック版718ケイマン/ボクスターはどんなクルマに?

そこで気になるのが「新型エレクトリック版718ケイマン/ボクスターはどんなクルマに?」ということ。

ただしこれについポルシェはすでにある程度の回答を示していて、2021年9月に発表した「ミッションR」が次期718ケイマンそしてボクスターを示唆しているとコメントしており、サーキット走行を意識した巨大なリアウイングやスリックタイヤを除くと、おおよそこれに近いデザインを採用することになりそうです。

Porsche-Mission-R (2)

その外観は「明らかにポルシェ」ではあるものの、カエル顔を捨てて横長のスリムなヘッドライトを採用したり、さらにはヘルメットルーフを採用したりと「これまでのポルシェ」との決別、そして新しいエレクトリック時代への突入を視覚的に示すデザインを持っていることが特徴で、つまりは同じスポーツカーラインナップといえど、あと10年はガソリンエンジンを採用し続けると言われる911とは完全に別路線を歩むことを意味します。

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そしてもう一つ気になるのはそのパフォーマンス。

ミッションRは「エレクトリック時代のモータースポーツ」を強く意識しており、フロントには429ps(435PS)、リアには644ps(653PS)を発生するエレクトリックモーターを搭載し、標準モードで603ps(611PS)、予選モードでは1073ps(1088PS)を発生するというクルマ。

加えて車体重量は1500kgだとされるので、これに近い数値を実現できるのであれば、新型718ケイマン/ボクスターは911をすら凌ぐ可能性を占めているのかもしれません(そしてそのエクスキューズは、電動化ということによってなされるのだと思う)。

Porsche-Mission-R (19)

使用されるプラットフォームはマカンEVと同じくPPEだと思われ(販売台数を多く見込めないので、専用開発のプラットフォームを使用することはないと思われる)、報道では2023年に開始されることになるもよう。

ちなみにこの「電動化に向けて改装される」ツッフェンハウゼン工場につき、その電動化計画は”フォルクスワーゲンとの調整の必要性によって(ポルシェはアルテミス計画から離脱すると報じられている)”1年遅れることになったそうですが、そのぶんポルシェは「今後の高い自由度」を手に入れたと考えていいのかもしれません。

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現在ポルシェは「2つの道」を並行して進めている

ポルシェは現在「高い電動化比率」を誇る自動車メーカーとなっていて、今後さらにそれを推し進めるのは間違いないものの、一方では911の電動化を可能な限り遅らせることにも注力しており、その手段のひとつが「合成燃料」。

これは(成分は不明ですが)ガソリンエンジンはそのままに、燃料のみを新しくすることで「CO2排出ほぼゼロ」というクリーンなクルマにするという計画で、10年程度という長いタームにて推し進めているところだと言われます。

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ポルシェと同じくフォルクスワーゲングループに属するランボルギーニ、さらにベントレーもこの合成燃料に希望を見出していることも報じられており、これはもしかするとけっこうなところまで「実用化に近づいている」のかもしれません。

ランボルギーニ・ウルス
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なお、電気自動車について、現在のところ「カーボンニュートラル達成のための唯一の手段」だと考えられているものの、一方では環境負荷が意外と大きいこと、産業界に与えるネガティブなインパクトを看過できないということも徐々に明らかになっており、そのため各自動車メーカーとも「水素」「合成燃料」などエレクトリックカー以外の達成手段を検討していることもまた事実。

加えて、つい最近は洋上にて「ポルシェ含む、フォルクスワーゲングループの電気自動車を積んだ」貨物船内にて(おそらくは)電気自動車のバッテリーが発火するという事故も発生しており、今後は電気自動車の持つ危険性、そしてバッテリー寿命の短さ、バッテリー交換時のコストの高さ、それによる保険料の高騰など様々な問題が(電気自動車の普及とともに)表面化するのは間違いなく、よって今後は「電気自動車以外の選択肢」が注目される時代が来るだろう、とも考えています。※そうなると、電動化こそ未来と信じ、ほかの選択肢を考慮してない自動車メーカーが窮地に立たされることになる

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参照:Automobilwoche, Car & Driver

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