>ポルシェ(Porsche)

カスタムカラーのポルシェ911GT3が競売に登場、大きく値を上げる。近年は無難な人気カラーよりも希少なカスタムカラーのほうが高値がつくようだ

カスタムカラーのポルシェ911GT3が競売に登場、大きく値を上げる。近年は無難な人気カラーよりも希少なカスタムカラーのほうが高値がつくようだ

| これに近い既製カラーも存在するが、オーナーはどうしてもこのカスタムカラーにペイントしたかったようだ |

この入札価格を見る限り、そのコストは十分に「報われた」ようだ

さて、ポルシェのカスタム塗装「ペイント・トゥ・サンプル」にてグリーンに仕上げられた911GT3ツーリングがオークションに登場し、ぐんぐん価格を上げているとして話題に。

なお、このペイント・トゥ・サンプルは、通常のポルシェのオプションリストにないカラーを調合し塗装することが可能なプログラムで、おおよそ160万円~という価格設定を持っています(上限はなく、1000万円オーバーもありうる)。

ポルシェが「カスタムカラー」を160色追加し、「オーダーメイドカラー」の対応を広く開始したと発表。なおケイマンGT4RSだとそれぞれ166万円と332万円ナリ
ポルシェが「カスタムカラー」を160色追加し、「オーダーメイドカラー」の対応を広く開始したと発表。なおケイマンGT4RSだとそれぞれ166万円と332万円ナリ

| かなり高額なオプションではあるが、その見た目の変化度合いを考えると「まだ安い」のかも | 実際のところ、ボクもランボルギーニ・ウラカンEVO RWDのボディカラーに160万円を支払った さて、ポル ...

続きを見る

なお、そこまでコストをかけずとも、リザードグリーンやパイソングリーンといった、これに近い色味を再現することが可能ではありますが、オーナーとしては、いかなるコストを投じてもこのカラーにペイントしたかったのかもしれません。

ポルシェ911GT3 RSのリザードグリーンはこうやって開発された!「ニューモデルのボディカラーは先代モデルと似たものであってはならない」

| ポルシェはボディカラーに特段のこだわりがあるようだ |  https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49908590947/in/dateposted ...

続きを見る

そのオプションリストはとてつもなく長かった

そしてこのポルシェ911GT3ツーリングにはボディカラー以外にもたんまりとオプションが選択されており、ざっと記載されている内容を見てみると、カーボンファイバールーフ、グリーンのコントラストステッチ、カーボンファイバーバケットシート、フロントリフティング、ボディステッカー、カーボンファイバー製ドアミラーハウジング、ラージ燃料タンク、ボーズ・サラウンド・サウンド・システム、ブラックホイール、カラーメーター、カラードシートベルト、スモーキングパッケージ、ストレージパッケージ、アンダードアパドルライト、アームレストへのポルシェクレストのエンボス加工、その他多数。

全体的なバランスは非常に優れており、エクステリアはほぼ完全に「グリーンとブラック」。

テールランプもダークシャイげのモノトーン、「PORSCHE」文字もブラック。

ブレーキキャリパーもブラック、そしてセンターロック上のポルシェ・クレストはカラーではなくモノクローム(この選択は渋い)。

エンジンフード上の「GT3 Touring」文字もブラック。

センターストライプはカーボンルーフにも貼られます。

ちなみに走行距離はわずか25マイルにとどまり、つまりは「新車」だと言って良いコンディション。

そういったクルマがなぜ売りに出されるのかはわかりませんが、転売するにはオプションにお金がかかりすぎ、いささか奇抜な仕様でもあるため、なんらかの事情があるのかもしれません。

インテリアもまたグリーンにブラック

そしてこのポルシェ911GT3ツーリングのインテリアもまたお金がかかっていて、ブラックレザーにグリーンのステッチが入りますが、ダッシュボードのサイドにまでレザーが貼られる「フルレザー」。

メーターそしてスポーツクロノのダイヤルもグリーン。※こちらは特注ではなく、通常オプションで選べるリザードグリーン

ダッシュボードには見たことがないテクスチャを持つレザーが使用され(新たにオプションリストに加わったのだと思う)、トリム類はカーボンファイバー。

インフォテイメントスクリーンにはまだ保護用のフィルムが貼られています。

そしてこちらは「グリーンのスピードメーター」。

画像を見る限りだと、ステアリングコラムにまでレザーを貼っているようですね(見た目よりもずっとお金がかかっているようだ)。

そしてトランスミッションは「マニュアル」。

最近は「奇抜な」クルマのほうが価値を上げがち

なお、このポルシェ911GT3ツーリングのオプション込み新車価格は22万9225ドルだそうですが、現時点で(落札まで1日ちょっとを残し)30万ドルに達しており、つまりは相当に注目を集めている、ということに。

もちろん希少な911GT3ツーリングということもあるかとは思うものの、ちょっと前だとこういった奇抜なボディカラーを持つ個体の価格が上がらない傾向にあり、やはり高額で落札されていたのはホワイトやシルバーという”無難でタイムレスな”仕様です。

ただし最近だと、そういった無難な選択肢よりも「やや奇抜な、ネット映えする」ボディカラーを持つクルマに人気が集まる傾向も顕著になっていて、それはやはり「目立つから」なのかもしれません。

そう考えると人々がモノを選択する際の選択の基準が「無難」から「目立つ」へと移っていることも間違いなく、さらにはこういったカスタムカラーを選択したクルマの「希少さ」も評価される時代へと移ってきているようですね。

この「ペイント・トゥ・サンプル」にて塗装された特別なポルシェ911GT3ツーリングを紹介する動画はこちら

合わせて読みたい、ポルシェ関連投稿

近年ではもっともカスタムされたポルシェ911?内外装にカスタムカラーのグリーンを採用した911スピードスター。「万人受けしないかもしれないが、私にとっては完璧だ」
近年ではもっともカスタムされたポルシェ911?内外装にカスタムカラーのグリーンを採用した911スピードスター。「万人受けしないかもしれないが、私にとっては完璧だ」

| エアコン吹き出し口のルーバーまでにレザーを貼り込んだポルシェ911を見ることはなかなかない | ここまで「自分仕様」にカスタムしたポルシェ911を運転するのはさぞ楽しいに違いない さて、ポルシェは ...

続きを見る

ポルシェのボディカラー
ポルシェは過去に「本物の魚の鱗」を使用したボディカラーを採用していた!現代のデザイナーが「過去のカラーを復活させる苦労」を語る

| 昔は可能だったことも、現代では「規制」によって再現できない例もある | さらに以前とはクルマに使用される素材も変わり、塗料の「乗り」の変わってきた さて、ポルシェは比較的ボディカラーに強いこだわり ...

続きを見る

【動画】こんなボディカラーもあったのか・・・!ポルシェの「レアカラー」限定イベントに集まった特別塗装色のポルシェたちが美しすぎた
【動画】こんなボディカラーもあったのか・・・!ポルシェの「レアカラー」限定イベントに集まった特別塗装色のポルシェたちが美しすぎた

| 過去から現在までポルシェは数多くのボディカラーを送り出してきた | 世代、モデルを問わずポルシェファンはカスタムカラーを愛するようだ さて、超マニアックなポルシェ専門誌、「000 Magazine ...

続きを見る

参照:Bring A Trailer

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ポルシェ(Porsche)
-, , , , , ,