| おそらくは「実物とそう遠くない」予想CGだと考えて良さそう |
ついにポルシェのスポーツカーレンジも「カエル顔」を捨てるときがやってきた
さて、ポルシェは718ボクスター/ケイマンの次世代モデルについて「EVへと置き換える」と明言していますが、つい最近にはそのプロトタイプが初めて目撃されています。
そして今回、そのプロトタイプをもとにロシアのKolesaが「新型718ボクスター」の予想レンダリングを作成・公開しており、ここでその作品を見てみましょう。
まずはフロントについて、スパイフォトにて収められたプロトタイプが有していたのと同じ「タイカン風」の横長ヘッドライトを装着していますが、これは時期718ケイマンを示唆するというコンセプトカー、ミッションRでも採用されている意匠なので「この顔つきになるのはほぼ確定」と考えていいのかも。
なお、現在の楕円形ヘッドライトが廃止されることでフェンダーの峰が低くなり、そのぶんフロントがシャープに、そしてシルエットとしては「ウエッジシェイプ」に。
参考までに、ポルシェは997、987世代までにはフロントとリアフェンダーとの高さがほぼ同じという「横から見たときに水平ラインを保つ」デザインを持っていたものの、991/981世代ではリアの方を盛り上げるというスタイルを採用しており、これは992世代になるとさらに顕著になっているので、次世代の911、そして718シリーズではこの傾向が加速すると考えて良さそうです。
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新型718ボクスター/ケイマンのリアはこうなる?
今回目撃されたプロトタイプからはリアセクションのデザインを判断しにくく、しかしKolesaではミッションR風のテールランプをインストール。
最新世代のポルシェではすべからくこの「LEDライトバー」を持つものの、現行718はこれを持たず、しかし新世代へと移行するに際してはLEDバーが与えられるのはまず間違いないかと思います(そのディティールがどうなるかは別として)。
ちなみにボディサイドには「ブレード」が設けられていますが、これはKolesaが想像力を働かせた部分ということになりそうですね。
目撃された新型ポルシェ718ボクスターの試作車はこちら
そしてこちらが先日目撃された新型ポルシェ718ボクスター。
まだまだ分厚い偽装に覆われるものの、フロントには大きな開口部があり、左右エアインテークの奥には実際に機能しそうな「シャッター」が見えるので、メカニズムとしてはかなり高いレベルまで開発が進んでいるのかもしれません。
ドアミラーは現行992世代の911と同じものが装着され、ドアハンドルもフラッシュマウントとなっていますが、リアフェンダー上にはパネルによるカバーが貼り付けられており、この下には「986ボクスターから続く」アイコンでもあるインテークが何らかの形で残されるのかも。
ちなみにエレクトリック化される718ケイマン/ボクスターについて、バッテリーはフロアではなくシートバックに積み上げる「チェスト型」を採用すると言われるので、バッテリー冷却用のエアをサイドから取り入れるというのは理にかなっているかもしれません。
なお、ルーフは現行718ボクスター同様にソフトトップを採用し、Aピラー周辺の形状も718ボクスターと同じように見えます。
もちろんこの車両はプロトタイプなので、このデザインのまま発売されるとは限りませんが、ぼくとしては新型718ボクスター/ケイマンに「バイザールーフ」「ヘルメットルーフ」を取り入れてほしいと考えていて、これは「ミッションR」でも採用されているもの(フロントグラスがラップアラウンド型、もしくはそれに近い形状を持ち、Aピラーと一体化することで、キャビンがフルフェイスフェルメットのように見える)。
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ただ、このルーフ形状は「オープン化が難しく」、よって718ケイマンでは実現できたとしても718ボクスターでこのルーフ形状を再現するのはちょっと困難かも。
そこでぼくが思うのは、ブガッティW16ミストラルのように、フロントグラス上部を「切りっぱなし」風に見せるデザインを新型718ボクスターに採用し、エキゾチックに見せて欲しいということですが、ここはポルシェに期待するしかかさそうですね。
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その他にはこんな「新型718ボクスター」予想レンダリングが公開されている
なお、フルモデルチェンジ版としての新型718ボクスターについては多数のレンダリングが公開されており、こちらはちょっとアグレッシブなバージョン。
もしポルシェが新型718を「プロムナードカー」ではなくモータースポーツ志向のエレクトリックカーへとシフトさせるのであれば、こういったデザインもアリ何じゃないかと思います。
こちらはタイカン風のクリーンで未来的なデザイン。
こちらはスマート、そしてカジュアルな雰囲気ですね。
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参照:Kolesa