ついにポルシェ911も「フルデジタルメーター」へ！新型911GT3がニュルにて目撃、さらに911GT3ではリアセクションに何かを仕込むようだ【動画】

｜　ポルシェは合成燃料の実用化を免罪符にさらにガソリンエンジンへの傾倒を深めるだろう　｜

純粋な内燃機関搭載スポーツカーはすでに絶滅危惧種となっている

さて、フィスリフト版となる新型ポルシェ911GT3のプロトタイプを捉えた動画が公開に。

911GT3はつい最近発表されたばかりのような気がしますが（日本だと2021年4月の発表）、ポルシェは「各バリエーションを発売するのは順番に、しかしフェイスリフトは全バリエーションほぼ同時に」行うことが多く、よって前期型にて”後のほう”に発表されたバリエーションはすぐにフェイスリフトを逢えるため、非常に寿命が短いことが多々あります（一般に、911タルガはかなり後に発表されることが多いので、かなりモデルライフが短い）。

最大の変化は「フルデジタルメーター」？

なお、今回Youtube上に公開された動画のハイライトは「デジタルメーター」。

ポルシェはタイカンにおいてデジタルメーターを採用しているものの、ガソリンエンジン搭載モデルのメーターをデジタル化するに際し、ポルシェ内部でもずっと抵抗があったといい、先日発表されたフェイスリフト版のカイエンではじめて（ガソリンエンジン搭載のポルシェに）デジタルメーターが採用されています。

そして今回目撃された試作車のインテリアを見ると、現行911のメーターのように「中央にベゼルを設けた」アナログメーターの代わりにカーブディスプレイっぽいフルデジタルメーターが鎮座していることを確認可能。

これはおそらく、いくばくかの議論を呼ぶかと思いますが、ぼくとしては「歓迎」です。

新型ポルシェ911GT3ではリアセクションを中心に変更？

そしてエクステリアを見てみると、この新型911GT3試作車は現行911GT3と同じヘッドライトとフロントバンパーを装着しているようで、しかしヘッドライトとフロントバンパーが新しくなるのはポルシェのフェイスリフトにおける「お約束」でもあり、発表時にはこれらが新しいものへと置き換わるのかもしれません。

しかしながらリアにはいくつかの変更があって、動画を見るにリアバンパーに構造的なカモフラージュが施され、つまりこの内側に何かが潜んでいるということになりそうですね。

なお、プロトタイプに対しては各自動車メーカーとも「正式発表までに、その内容を知られないようにするため」様々なカモフラージュを施すことになり、近年ではカモフラージュ用フィルムに様々な「柄」を用いることがあって、最近だとホンダがシビック・タイプRのテストの際に「歴代シビック・タイプRをイラスト化したもの」を散りばめていたのが記憶に新しいところ。

ただしポルシェの場合はそういったお茶目なことはいっさいせず、現在に至るまで試作車は（白黒の柄物でもなく）真っ黒のシートで覆われるのが通例です。

そしてこのプロトタイプはニュルブルクリンクへと出撃してゆきますが、そうとうなハイペースで攻めており、その際のサウンドも比較的クリアに収められ、それがこの動画をいっそう見応えのあるものとしています。

ちなみに動画には複数の911GT3プロトタイプが収められており、こちらはリアバンパーサイドにまた別のカモフラージュが用いられていますね。

今のところ新型911GT3のパワートレインの変更については何ら情報がなく、しかし現行の510馬力からパワーアップが施され（最近はBMWはやメルセデス・ベンツなど、パワーアップを伴わないフェイスリフトが主流だが、さすがにポルシェで”出力向上ナシ”はないと思う）、しかし911GT3 RSの領域には踏み込まないだけの恣意的な調整がなされるのかもしれません。

新型ポルシェ911GT3の試作車がニュルブルクリンクを走る動画はこちら

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参照：CarSpyMedia