ポルシェ918スパイダーのパーツ価格表が流出。
それによるとエンジン単体で2300万円、トランスミッションで800万円。
ポルシェ918スパイダーは新車価格1億円のハイパーカーですが、それにふさわしくフロアマットは1枚6万円(1枚ですよ!)。
カーボンブレーキローターは1枚100万円、カーボンシートは110万円、アンダーボディプロテクション230万円。
なお918スパイダーよりもカレラGTのほうがパーツは高く、エンジン3000万円、アンダーボディプロテクション580万円、クラッチ170万円。
ただカレラGTのエンジンはレースカー直系なので、これは以外と安いのかもしれません。
とにかくカレラGTは事故をすると高い、また事故を起こさなくてもパーツを交換すると異常に高い車であり、これを維持している人は相当に財力があると言えるでしょう。
クラシックカーを維持するのは非常に労力と財力の必要な偉業であり、フェラーリの超限定モデルの購入条件に「クラシックフェラーリの維持」が国によって入ってくるのは財力を判断するのに適しているからかもしれませんね。
なお車のパーツは非常に高価で、カローラであってもパーツだけで購入すると総額1500万円くらいになると聞いたことがあり、以前に入手した保険会社が使用する修理費用算定用のポルシェ・ボクスターのパーツリストを見ると、たしかにドンガラのボディで新車価格の半分くらいの価格であったように記憶しています。
今までにもポルシェ918スパイダー関連の動画は多く公開されていますが、今回の動画は「走らない状態」での918スパイダーを紹介。
つまりは室内など細部について解説しています。
動画を見るとメーターの動作、センターコンソールのディスプレイ動作の様子、ステアリングホイールのスイッチ類、グローブボックスやフロントフードなど、なかなか見ることができない部分について触れていますね。
ポルシェ918スパイダーは市販車としてニュルブルックリンクの最速タイムを持っていますが(マクラーレンP1をもってしてもこの記録は破れない)、タイムアタックに使用された個体のボディは重量低減のために塗装すら最小限に抑えられた(カーボンファイバーむき出しの)ものだった、とのこと。
そして今回、そのカーボン製の地味なボディを持つ、まさにニュルブルックリンクで記録を叩きだした「レコードホルダー」車両そのものであるポルシェ918スパイダーが中古市場に登場。
実際のところ、この無塗装ボディは塗装済みボディに比べて6.35キロ軽いそうで、かなり軽量化に貢献していることになりますね。
さらにはヴァイザッハ・パッケージが装着されており、軽量なカーボン製バケットシート、マグネシウム製ホイールなどが装着されており、まさに「記録に特化した究極の仕様」とも言えそうです。
そのためか内装も至ってシンプルで「男の仕事場」という印象ですね。
価格は1億2000万円ですが、記録を更新した車両というプレミア付きと考えると「安い」のかもしれません。
ポルシェ918スパイダーがライト類を点灯した画像。
クワッドLEDを内蔵するヘッドライトの様子がよくわかりますね。
テールランプのこの光り方は997第二世代から採用されたものでマカン、991にも用いられていますが、2016年モデルの911を見るとこの光り方に変更があるようで、ポルシェも色々と思考錯誤している様子がわかります。
なお、「ランプ外周が光る」のはパナメーラ登場時にそのデイライト、そして当時の911ターボのデイライト、997後期のテールランプに見られましたが、その後におそらく「919ハイブリッド」のヘッドライトでクワッドLEDを採用し、その後に918スパイダー、そして991ターボでのクワッドLED+リングを持つヘッドライトへと流れてきているようです。
最新の911(991)2016年モデルでは、テールランプにも「クワッド」LEDを採用しており、今後のポルシェのランプにおいては「::」に「-」を組み合わせたものとなりそうですね。