993世代のポルシェ993の価格上昇はとどまるところを知らないという印象ですが、今回販売される993ターボの価格はなんと2600万円。
オプションにて「X50」パッケージを装着していることがその理由となっていますが、X50パッケージは「911ターボを911ターボSに近づける」ためのオプション。
内容としてはエンジンマネージメントシステム、ターボS用のオイルクーラーとエキゾーストシステムですが、これによって出力は430馬力に。
なおブレーキキャリパーもターボS用のイエローに変更されるとのことで、これらを装着するとターボSに近い価格になりそうではありますね。
加えてこの個体は「X79パッケージ」も装着しており、これは何かというとリアウイングとフロントのエアインテークがターボSと同じ形状になる、というもの。
なおポルシェ993ターボは1995年に発売されており1997年には993ターボSも追加。
この993ターボSは0-100キロ加速3.7秒という、当時としては異常な速さを誇っていたモデルでもあります(当時のランボルギーニ・ガヤルドと同じタイム)。
なおこの個体が最初に販売されたのは日本で、その後に英国に渡った、とのこと。
ボディカラーは珍しい「グランプリ・ホワイト(通常ポルシェのホワイトはグレッシャー・ホワイトか今だとキャララ・ホワイト)」。
走行距離は42,200キロとなっています。
内装だとボディカラー同色シートバックにイエローのシートベルト、と外装にマッチしたお洒落な仕上げ。
非常に高い価値を持っていることは理解できますが、現行の911ターボS(2599万円)も購入できる空冷世代911ターボの価格にはちょっと驚きですね。
1995年製のポルシェ911(993)ターボが競売に登場予定。
ボディの再ペイント、内装リフレッシュなどレストアを受けコンディション上々の個体で、走行距離は107,363キロ。
出力は408馬力、0-100キロ加速は3.7秒とメルセデス・ベンツSLRマクラーレンよりも速く、最高時速は290キロ。
なお上記メンテナンスに加え、ホイール、ブレーキ、エキゾーストシステムもリビルトされているようです。
最初にデリバリーされたのはイギリスで、それから5人のオーナーが変わっているそうですが、いずれのオーナーさんも非常に大切に扱ってきた様子がわかりますね。
レストアにかかったのはおよそ200時間で、整備記録など書類も完備しており、マニュアルや車検証入れ、スペアキー、ツールなど付属品も揃っている、とのこと。
空冷世代のポルシェ911は近年価値が急激に上昇しており、今回のモデルも予想落札価格では1700万円程度と見られています。