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ポルシェ911+ポルシェ935+暴走族÷3=? IDLデザインが現代版935(フラットノーズ)を公開

2016/11/14

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IDLデザインがポルシェ935と暴走族スタイルにインスパイアされたポルシェ911(997.2)のカスタムカーを公開。
LEDヘッドライトが現代風で、前後はエアサスにて車高を上げることができ実用性も確保しているようです。
一方室内はレーシングカーのような雰囲気で、CAE製シフターやテクノクラフト製のバケットシート、ロールケージがスパルタンな雰囲気を出しています(ルーフはカーボン製に置き換え)。

なお、これは2008年に制作した車をリファインしたものだそうですが、現在でも十分なインパクトがありますね。

なおポルシェ935はこういった車。

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ポルシェは1970年代はじめに北米のレースに参戦したものの、アメリカンマッスルなV8勢にポルシェの5リッターエンジンでは対抗できず、さらに7.2リッターフラット16(16気筒!)で挑戦するも重すぎて話にならず、「じゃあターボで」とあっさり方向を転換したわけですが、このターボ技術がのちの市販車である「ポルシェ911ターボ」に繋がり、その911ターボをベースにしたレーシングカーが「ポルシェ935」。

そもそもポルシェが北米のレースに参戦するきっかけとなったのはポルシェ917が欧州のレースで圧倒的な強さを示したためにレースから締め出され、「じゃあ北米に」と活躍の場を移したことによるのですが、そこでターボ技術を身に着けてIMSAどころか欧州のレースシーンをも圧倒。
つまりポルシェを締め出したらポルシェはもっと強力になって帰ってきてしまったということで、そこには市販車においても「911ターボ」という、現代に至るまで世界最高のパフォーマンスを誇るモデルができてしまった、というオマケつき。
当時ポルシェが締め出しを喰らわなければ911ターボは登場しなかった可能性もあるので、このあたり面白い流れだと思います。

なお参加していたグループ5では「ボンネット、ルーフ含むコクピット周り、ドア」は改造できなかったのですがフロントフェンダーの改造は許されており、このときにローノーズ(スラントノーズ)が誕生。
ただしこのローノーズは市販モデルの911とかけ離れており、いろいろな事情もあってポルシェは1976年前半にいったん「市販モデルの911と同じカエル顔」に戻しているものの、すぐにローノーズに戻っているので、よほどこの「カエル顔」は空力的に不利だったのだと思われます。

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ぼくはスラントノーズが大好きで、限定車でもいいのでフラットノーズを911に用意して欲しい、いやスタイルを考えるとボクスターのほうが合っているか、などと考えてしまいます。
加えて、現在のポルシェ911がいかに空力改善しているとは言えどスラントノーズ化すればもっと速くなるのではと考えていますが、実際に速くなるのかどうかは不明。

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