ポルシェ・マカンは予想以上のヒットとなり、北米では納車待ちの間にボクスターもしくはケイマンをリースする、というプランまで登場しています。
そのマカンですが、ポルシェ北米によると、マカンSにおいて購入者は車体価格の平均30%を、マカン・ターボにおいては平均12−14%のオプションを装着している、とのことです。
マカンSだと邦貨換算で170万円ほど、マカン・ターボだと110万円ほどのオプションを装着している計算。
そして今までのポルシェ購入車層よりも若く、女性の比率が高いようですね。
冒頭のリースについては、マカン納車待ちユーザーのうちおよそ100名が利用しているそうです。
ポルシェはオプション価格が高いこと、そしてもともと装備される内容がほかに比べて劣ることがときに話題に上りますね。
ですが、これは言うなれば「いらないオプションがついてきて高くなっている」車よりは良いですし、より走りに特化した方向性、より快適さを追求した方向性、などユーザーが自分の好みに合わせて車両を注文できる、ということにもなります。
おそらくポルシェにおいて、モデルにもよりますがほかメーカーと同じだけ(とくにアウディ、メルセデス・ベンツあたり)の装備を付与すると50ー100万円ほど高価になってしまう可能性があります(ボクスター2.7の場合、PDKとバイキセイノンだけでかなりな価格に)。
そうなるとなかなか手を出し難い価格帯になるかもしれませんし、であれば今の「最低限の装備」で、より低い価格に設定してもらった方が、ぼくとしてはありがたいと考えています。
もちろんその戦略があって「買おう」と思える値付けになっているのだと思いますし、それで購入車層の間口が広がり、より多くの人がポルシェを購入すれば、ポルシェとしても良い話だと思います。
そして、オプションをより装着すればポルシェの利益も拡大するでしょうし、このあたりは「戦略」と言えそうですね。
なお、ボクスターにおいては価格はほぼ変わらないのにナビが標準化されるなど、装備面では大きく向上しており、ポルシェではもっともお買い得なモデルではないか、と考えています。
ポルシェがマカンの2016年モデルを(本国で)発表。
直近ではGTSが登場しましたが、2016年モデルは全体的にアップグレードが施されている模様。
全モデルで新しいPCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネジメント)が標準となり、これは高解像度7インチタッチスクリーンを備えApple CarPlay、Wi-Fi対応に。
オプションのPDLS Plus(ポルシェ・ダイナミック・ライト・システム)はフルLEDになるとともにカメラによる認識システムを採用して適切な配光を行うとのこと(アウディのマトリクスヘッドライトに近い理論?)。
内外装においてもオプションの選択肢が拡がり、ターボではアルカンタラの使用面積をより拡大したり、コントラストステッチ、「Turbo」文字付与なども追加。
911ターボと同様のデザインを持つ21インチサイズのバイカラー・ホイール、グロスブラック仕上げのエアインテークやサイドブレード、スポーツ・デザインミラー、テールパイプ、スモークテールランプ、アンダーボディやウインドウモールのブラック仕上げなど細かく選べるようになっているようですね。
ヒーター内臓のアルカンタラステアリング、新しい装飾ステッチ(センターパネルやシート)など快適さ、豪華さに関するオプションも多数追加されるようで、マカンにおいてはよりオプションにて収益を上げてゆこうという方針なのかもしれません。
北米においてはマカン購入者は平均で「車体の30%に相当する金額のオプションを選択」という統計があり、この金額は今後上昇しそうですね。
なおボディカラーはいくつか増える(入れ替え?)様子。