| フォルクスワーゲンはもっとも電動化に積極的な自動車メーカーの一つ |

フォルクスワーゲン会長、マティアス・ミュラー氏が「2025年までに80のエレクトリックモデルを発売する」と公開。
メルセデス・ベンツは「2022年までにすべてのモデルにエレクトリック版を追加」と発表しましたが、これに続く動きとなります。
※この”80”のうち、どのくらいの割合がニューモデルなのかは不明
これはフォルクスワーゲンの「ロードマップE」に沿ったもので、50のEV、30のプラグインハイブリッドと分けられていますが、非常に大きな変革だと言えそうです。
なおフォルクスワーゲンは以前に「2025年までにはエレクトリックモデルの販売を100万台に」としていたものの、最近では「2025年には販売の1/4をエレクトリックモデル」いう方向にシフトしており、2017年に1000万台を販売していることを考えると、つまり「2025年には250万台のEVを販売」するということに。
これはちょっと前の計画の2.5倍となり、フォルクスワーゲンの中でなにか変化があったと考えて良さそうですね。
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なお2030年にはすべてのラインナップにエレクトリックモデルを持たせるとしていますが、これはメルセデス・ベンツの「8年遅れ」。
ただし現在のことろフォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツとも「ほとんどエレクトリックモデルを持たない」のは事実であり、よってこの計画は簡単に崩れ去ったり、もしくは達成が予定より早まるのかもしれません。
↓配信された画像を見ると、フォルクスワーゲン単体ではなく、「ロードマップE」はグループ全体の話と考えられる

フォルクスワーゲンはこの計画達成のために2.6兆円を投じ、これによって2つのEV用プラットフォーム開発、工場の改装、充電インフラの拡充を行うとしていますが、「後には引けない道」へと乗り出したということになりますね。
なお、フォルクスワーゲンは「個人所有」よりも「公共」としての利用にEVを供したいと考えており(ここはメルセデス・ベンツ、BMWとは異なる)、今回フランクフルト・モーターショーでセドリック(SEDRIC)コンセプトを公開。
これは見たままのとおり「EVタクシー」で、こういった車をタクシー業界やサービス業へと売り込りめるかどうか(買ってもらえるかどうか)も、EV戦争における勝敗を分ける要因のひとつになりうるかもしれません。
なお、現在EVシフトを公言しているメーカーの動向、そのほかの主要メーカーについては下記の通り。
・フェラーリ → 2019年以降発売の車はエレクトリック化
・ジャガー → 2020年にはラインアップすべてをエレクトリック化
・マセラティ → 2019年以降発売の車はエレクトリック化
・メルセデス・ベンツ → 2022年には全てのモデルにエレクトリック版を追加
・フォルクスワーゲン → 2030年までに全てのモデルにエレクトリック版を追加
・アウディ → 2018年にe-torn新モデル発売
・ランドローバー → 2020年にはラインアップすべてをエレクトリック化
・アストンマーティン → 2025年にはラインアップすべてをエレクトリック化
・BMW/ミニ/ロールスロイス → 2025年までに25モデルのEV/PHEV発売
・ボルボ → 2019年以降発売の車はエレクトリック化
・ポルシェ → 2019年くらい?にミッションEの市販モデル発売
・ランボルギーニ → 検討中
・マクラーレン → 2020年以降にスポーツシリーズをハイブリッド化
・日産 → 2017年にリーフを発売
・トヨタ → ?
・ホンダ → ?