
| このあたりのウワサはここ1~2年、形を変えながら囁かれているようだ |
さて、色々と出てくるリマックに関するウワサ。
今回はポルシェがリマックの株式を買い進み、50%超を取得する(つまりポルシェがリマックを買収し傘下に入れる)というものですが、どうやらここにブガッティも一枚噛んでいる模様。
ブガッティとポルシェの親会社であるフォルクスワーゲンは「ブガッティとリマックとの提携」を考えているとコメントしており、その理由は「ブガッティとリマックとは技術的にマッチするから」。
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今度は「ブガッティとリマックが提携」とのウワサ。ブガッティ親会社のVWが一ヶ月以内に決定すると報じられる
| 様々な角度から検討するに、この話は「ありそう」だ | さて、ちょっと前に「リマックがブガッティを買収する」という話が登場していますが、今回は「リマックとブガッティとの提携」というウワサが登場してい ...
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リマックがブガッティを買収するというウワサは以前からあったが
なお、2020年秋には「リマックがブガッティを買収」という噂が出ていて、これについてはかなり実現性が高かった模様。
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この他にも、以前から「リマックとブガッティとの共同開発」が囁かれており、フォルクスワーゲンはなんとしてもリマックとブガッティとを結びつけたいのかもしれません。
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フォルクスワーゲンはブガッティをリマックへ「タダ」で渡す?
そして上述の「リマック発行済み株式におけるポルシェの保有比率を高める」件ですが、今回フォルクスワーゲンはリマックに対し、「タダで」ブガッティを渡し、その見返りとしてポルシェが「50%前後となるよう」リマックの株式を受け取るという話が出ているわけですね。
これはリマック、フォルクスワーゲン双方にとって悪い話ではなく、リマックは現金を支払うことなくブガッティを手に入れることができ、フォルクスワーゲンは(ポルシェを通じ)リマックを手中に収めることが可能に。
なお、現在リマック発行済株式のうち47.7%はリマック創業者のメイト・リマックが所有し、15.5%はポルシェ、14%はヒュンダイグループ、残りは「その他」が所有。
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ただ、ポルシェに「50%近くなるよう」、つまり35%前後の株式を渡すとなると創業者のメイト・リマック氏が自分の保有する株式を(ポルシェに)渡す以外になく、経営権をポルシェに渡してしまうということも意味します(悪く言えば、”乗っ取られて追い出される”可能性もある)。
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リマックは「独立を貫く」
そしてこのウワサに対して意見を述べたのがリマック。
メイト・リマック氏のメッセージを要約すると、おおよそこういった内容となっています。
「たしかにポルシェと我々は強力なパートナーシップを結んでおり、リマックにとってポルシェは”キー”だ。現在ポルシェ我々の株式を15.5%所有していて、この比率をさらに増やそうという話を進めているのは事実だが、いくつかのメディアは”ポルシェがリマックの株式を、50%近く、もしくは50%超取得する”という誤った報道を行っている。リマックは独立した企業であり、それは今後も変わらない。我々はポルシェの他にも複数のパートナーと提携しており、それぞれのパートナーの情報を完全に保護するファイヤーウォールを持ちながら、それぞれのプロジェクトを完全に独立させている。これはビジネスの基本であり、我々のパートナーもそれに満足しているのが現状だ。ポルシェの出資比率は増加するが、50%前後に増加し我々の独立性が損なわれることはない」

これを見るに、ポルシェがリマックを手中に収めると、ヒュンダイはじめとするリマックの提携先情報がポルシェに筒抜けとなってしまい、それを危惧するパートナーへのメッセージとも受け取ることもできそうです。
加えて、独立性をアピールすることで、さらなる提携先を募る意志を見せているようにも感じられますが、もともとメイト・リマック氏は周囲に迎合せずに信念を貫いた人でもあり、よって「長いものに巻かれる」のが何よりも嫌なのかもしれません。
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