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ポルシェの上場話がさらに具体化?ポルシェ経営者一族が上場後に「株式を買い集めるための」資金獲得に動いているとのウワサ

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ポルシェのステアリングホイール

| 正直、ポルシェ一族とフォルクスワーゲンとの関係性や資本関係は非常にややこしい |

世界でもっとも有名な自動車メーカーの一族ともなると、一般人のボクには計り知れない事情があるようだ

さて、これまでにも何度か出ている「ポルシェ上場」の話について、今回ロイターが「引き続きその案件が検討されている」と報道。

これは「事情に詳しい2人の関係筋からの情報」だそうですが、ポルシェの親会社であるフォルクスワーゲンは、電気自動車へのシフトに要求される大量の資金を確保するためにポルシェを上場させようという考えを変えていない、ということになりそうです。

なお、上場すればなぜ資金が手に入るかということについて、ポルシェが上場すればそれなりの株価を記録することは間違いなく、よって現在フォルクスワーゲンが持っている株を(これまでに株式を取得した金額は、上場後の株価よりもかなり安い)株式市場に売りに出せば、そのぶんのお金(差額)が手に入るということになります。

フォルクスワーゲンがポルシェを買収した金額や、保有している株式の比率、取得価額についてはわからないものの、上場後の市場価格とは比較にならないのは間違いなく、よって多額のお金が”一瞬にして”転がり込んでくるわけですね。

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過去にはフィアットがフェラーリを上場させて資金難を回避した例も

そして「新規株式公開(IPO)」で記憶に残るのがフェラーリ。

上場時には公開価格の52ドルを上回って60ドル以上をつけ、時価総額が1兆3000億円となり「マツダの時価総額と同じくらい」となっています。

ちなみにこの際、(当時の)FCA=フィアット・クライスラーは保有していたフェラーリの株式のうち10%を市場に売却して大金を手にしているものの、翌年には残りのフェラーリ株を放出することでさらなる資金を獲得。

これによってフェラーリはフィアット・クライスラーから切り離されて独立起業となったわけですが、フェラーリの株式の多くはフィアット創業者一族が経営する持株会社、エクソールが保有しているとされるので、今でもやはりフェラーリとFCA(今はステランティス)との関係性が保たれていると考えて良いかと思います。

フェラーリF40

直近だとフォルクスワーゲンはランボルギーニやブガッティを上場させて「お金」に変えようとしたことも

そして最近だと、フォルクスワーゲングループはランボルギーニとブガッティを上場させ、保有している株式を売却することで資金を獲得し、これを電動化への投資に充てようとしたことがありますが、フォルクスワーゲングループはこれを思いとどまっており、その理由については今なお不明です(ランボルギーニやブガッティがもっと成長するので、いま売り飛ばすのはもったいないと考えたのか、それとも思うような価格で売れないと考え、であれば手元に残しておこうと翻意したのか)。

そして今回VWはポルシェを上場させることで資金を獲得しようという話となっているわけですが、ポルシェの場合はランボルギーニやブガッティとは全く会社の規模が異なるため、フォルクスワーゲングループとしては「上場させた後、(フィアットがフェラーリに対して行ったように)株式のほとんどを手放して独立させなくても」、手持ち株のいくばくかを(影響力を失わないよう、最大株主となる範囲に留めつつ)売るだけでもそうとうなお金を得ることができるものと思われます。

加えて、上場後もポルシェの株価は上がり続けると考えてよく、であれば増資の都度株式を引き受け、そして値上がりしたタイミングを見計らってチョコチョコと株式を売却してゆけば「安定的に」お金を得ることも可能です(ちなみにフェラーリの現在の株価は265ドルなので、もしフィアット株式を上場後すぐに売らず、今まで持っていればかなりの資産になっていた)。

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ただしポルシェには特殊な事情も

なお、ポルシェはちょっと特殊な事情があり、というのも株主の関係が「非常に複雑」。

ポルシェ創業者には男系と女系の子孫がおり、(現在)前者は「ポルシェ」の姓を、後者は「ピエヒ」の姓を持っていますが、この両家の関係があまり良くないとも報じられていて、しかし両家はフォルクスワーゲンの株式を(あわせて)31.4%所有し、ポルシェを通じて53.3%の議決権を有するという状況なので「両家の合意なしには」ポルシェの上場を進めることができず、この調整に手間取っているもよう。

ポルシェ・マカン(天保山/ナナガン)

ちなみに両家はポルシェが上場した際に株式を大量取得しようと考えているようで、その資金(150億ユーロ)を調達するためにフォルクスワーゲン株の売却を検討しているとも報じられています。

これが実行されると、(ポルシェの株価は上がったとしても)フォルクスワーゲンの株価が一時的に下がることになり、そしてポルシェ家とピエヒ家がポルシェの株式取得合戦を繰り広げることで、結果的に両者の力関係が変わってくるのかもしれません(ピエヒ家は、ポルシェ家に対してコンプレックスとライバル心を抱いているという話もあり、ポルシェ家よりも多くのポルシェ株を取得することで優位に立とうとする可能性がある)。

現時点で、このロイターの報道に対し、ポルシェは「この話は憶測にしか過ぎない」とコメントし、フォルクスワーゲンは「ノーコメント」とのこと。

ポルシェ911GT3
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参照:Reuters

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