アメリカにて、「もっともリセールの悪い車」が公開に。
これは1400万台の中古車の価格、そして新車価格を調査したもので、「1年で最も寝落ちが大きな車」をランキングとして調査会社が発表したもの。
なお「1位」はフィアット500Lで、これは1年でその価値(新車に比較した中古車の価格)が34.6%下がっている、としています。
フィアット500Lはフィアット内でもっともセールスが鈍い車でもあり、別の調査でも「最も信頼性の低い車」トップにランクされています。
フィアット500Lは日本には未導入ですが、中古相場がそこまで下がるのであれば、「中古車を買う」側からすると「いい選択」に。
反面「中古価格が下がらない車」は中古車購入を考える側からすると「買ってはいけない中古車(新車で買うべき車)」と言えるのかもしれません。
なおフィアット500Lは「500」と名がつくものの、フィアット500とは異なり、「プント」がベース。
クロスオーバー版のフィアット500Xは日本に導入されており、こちらはジープ・レネゲードと同じプラットフォームを使用しているとされるので、「500」と名がついてもそれぞれの素性は全く異なるようですね。
ほか、順に見てゆくと下記の通り。
これを見ると車の品質や性能と言うよりは「ボディ形状」に結果が依存していると考えられ、1位のフィアット500L(ミニバン)、7位のフィアット500(コンパクトハッチ)以外はすべてセダン。
逆に考えれば、これまでの他の統計の通り「アメリカではもはやSUVとトラック以外は好まれない」ことがここでも浮き彫りになったと言えそうですが、とにかく現在は「セダン不遇の時代」と言えそうです。
1年で34.4%価値を喪失。
3位:キア・カデンツァ
1年で34.3%価値を喪失。
4位:日産マキシマ
1年で34.0%価値を喪失。
5位:リンカーンMKZ
1年で33.8%価値を喪失。
6位:ジャガーXF
1年で32.3%価値を喪失。
7位:フィアット500
1年で31.9%価値を喪失。
8位:キャデラックATS
1年で31.8%価値を喪失。
9位:クライスラー300
1年で31.7%価値を喪失。
10位:ビュイック・リーガル
1年で31.2%価値を喪失。
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