実際に走行しているシロンの「中古車」が販売中
ブガッティ・シロンに「最初の」中古車が登場。
過去にもシロンが中古市場に出てきたことがあるものの、それは転売を目的とした「未登録車」で、しかし今回は一度登録され、実際に走行(2140キロ)した車となっています。
中古価格は新車価格の1億7000万円増し
なお今回の販売価格は4億7000万円となっており、そしてブガッティ・シロンは新車だと3億円くらいなので(オプション内容によって変わる)、その差は1億7000万円、ということに。
実際のところ、このシロンの前オーナーがいくらで売却したのか(もしくは委託販売かも)、このシロンを販売するエキゾチックディーラー「Romans International」がいくら手数料(利益)を取るのかは不明ですが、もちろんこの価格設定は「これでも売れる」というものだと思われ、その価値の高さには驚かされるところ。
ブガッティ・シロンは限定500台の生産と言われるものの、まだ半分程度は「枠」がある模様。
しかし今から注文しても納車までには3-4年かかる、と言われます。
そしてもっとも大きな問題は、購入には「審査」があると言われていることで、これは継続して「億」単位の収入があることや、社会的地位、職業などが勘案される、というウワサ。
限定スーパーカー/ハイパーカーを新車で買えない場合、「金にモノをいわせる」しかない
よって、仮にぼくが宝くじで10億円当てて、それでブガッティのディーラーへシロンを買いに行っても「買えない(売ってもらえない)」ということに。
同様に「一瞬にしてお金持ちになった」人はいかにお金があってもシロンを正規ディーラーで購入できず、したがって「プレミアムを支払って」中古を買うしか無い、ということになります。
これは限定フェラーリを一般の人が(お金があっても)新車にて買えないのと同様で、しかし中古だと「お金さえあれば」買えるために、こういった「売る人を選ぶ」車の価格は上がってゆくのでしょうね。
そういった意味において、その製品の価値をあげようと考えると「ちゃんとした人に売る」のは非常に大事なことなのかもしれません。
ちなみに限定フェラーリにおける購入条件の最低ラインは「今までにも限定フェラーリ(スペチアーレモデル。F40やF50、エンツォなど)を購入している」「5台以上を正規ディーラーにて購入している」「現在、クラシック フェラーリを1台保有、現行モデルを1台保有、過去の限定モデルを1台同時保有していること」だと言われますが、この条件を満たすにはそうとうな金額が必要で、よって中古には「この条件を満たしたのと同様の」プレミアムが載せられる(それだけの価値がある)ということに。
あまり良くない表現かもしれませんが、「満たせない条件をお金で補う」ということですね。