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競売にてフェラーリ250GTが20億円で落札。わずか2台のみ生産のアルミボディ、ルマン5位の経歴

2017/12/25

| 入賞や受賞歴づくめの輝かしい歴史を誇る個体 |

RMサザビーズがニューヨークにて開催したオークションにて、1959年製フェラーリ250GT LWBカリフォルニア・スパイダー・コンぺティツォーネ・バイ・スカリエッティが約20億円で落札。
この個体はシャシーナンバー1451GTで、わずか2台しか生産されなかったオールアルミボディを持つもの。
さらには1959年のルマンにておいてクラス3位、総合5位に入賞した経歴を持つとのことで、とにかく「他にない価値を持つ」車体だと言えます。

フェラーリの高額落札上位の多くは250GT

1959年以降も世界中のメジャーなレースで活躍し、引退したのちはフェラーリのレストア部門「フェラーリ・クラシケ」にて完全なレストアを受け、さらにペブルビーチやカヴァリーノ・クラシックにて賞を取るなど「まさに輝かしい経歴で埋め尽くされた」個体。

以前に250GTカリフォルニアがオークションに登場した際は18億円程度で落札されていますが、今回の個体が持つ華々しい経歴を見ると「20億円でも十分納得(というか安いかも)」。
なお250GTカリフォルニアは「最も高価で取引されるフェラーリ」の一つで、高い人気を誇るモデルで、250GTベルリネッタのオープン版。
当時フェラーリにとって重要な市場となりつつあったアメリカ向けに投入されたモデルだとされています。

フェラーリによる「250GTカリフォルニア」の解説はこちら
この解説においてもこのシャシーナンバー1451GTが登場しています。※これによるとアルミボディは2台ではなく9台とある。なお総生産台数は109台

エンジンは60度V12/3リッター、出力は240馬力。
トランスミッションは4速MTとなっています。

フレームはチューブラー(スチール)、サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン、リアはライブアクスル。
ボディのデザインはピニンファリーナ、製造はスカリエッティ。

ボディサイズの記録はなく、分かっているのはホイールベースが2600ミリ(さすがLWBだけあって、当時の他の車に比べるとかなり長い)、重量1100キロ、ということ。

さすがフェラーリ直々にレストアしただけあって「新車並み」のコンディション。

シートもシワひとつない状態。

どこから見ても完璧な個体ですね。

クラシカルなスピナー。

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