フェラーリが増産を決定
フェラーリが「増産を行う」と発表。
ブルームバーグの報道によると「2018年には9000台」の生産に達するとしており、以前に(前フェラーリCEOの)セルジオ・マルキオンネ現フェラーリ会長が目指した「10000台」に近づくことになります。※2016年の販売台数は8400台
フェラーリは生産を絞ることでその価値を向上させており(市場の飢餓感が高まり、中古価格も上昇する)、これはルカ・ディ・モンテゼーモロ時代には一貫して面向かれていた理念(ルカ・ディ・モンテゼーモロ氏はフェラーリを”手の届かない美女のような存在”だと語っている)。
通常の営利企業であれば喜ばしいことではあるが
一方でマルキオンネ会長は昔から「拡大推進派」で、フェラーリの経営に携わっていない頃から「自分だったらフェラーリブランドを最大限に活用し販売を伸ばす」「安価なフェラーリのサブブランドで”フェラリーナ”を作るべきだ」等と発言。
その後フェラーリの経営権を掌握することになりますが(ルカ・ディ・モンテゼーモロ氏とはソリが合わず、結局フィアットの意向が勝ってルカ・ディ・モンテゼーモロ氏が追い出されたような形に)、その後に株式上場を行い、「増産」計画も公表。
実際に年々フェラーリの販売台数は増加しており、このまま進めばあと数年で「10000台」の大台に乗るのは間違いなさそう。
加えてフェラーリ製SUV=FUVの発売も現実となりそうで、フェラーリは今後大きく変わることになるのは間違いないと思われます。
なお、以前にマルキオンネ会長が「フェラーリ増産」を発表したときにフェラーリの株価は大きく下がっており(通常、増産は好材料ではあるものの、フェラーリでは希少性を落とすと判断されてマイナスに)、最近も「FUV」「生産増加」といった要因を加味してか、株価があまり上昇しない(ちょっとづつ下がっている)傾向があるようです。※つまり投資家はフェラーリの将来性に疑問を感じ始めている
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VIA:Bloomberg
デトロイト・モーターショーの会場にてセルジオ・マルキオンネ氏が語ったところでは、2019年までにフェラーリは年間生産台数を現在の7000台から9000台に引き上げる見込み。
昨年10月にフェラーリはニューヨーク証券取引所に上場を果たしていますが、その後16パーセント株価が下落しています。
なお、この下落の原因のひとつがこの「生産台数引き上げ」と言われていますが、通常の会社であれば増産によって利益が増加するので大歓迎なはずなのに、逆に「稀少性が失われる」という理由で株価が下がるのはさすがフェラーリ、というところですね。