| ポルトフィーノでは「初」となるアフターパーツが登場 |
かなり珍しい、フェラーリ・ポルトフィーノをカスタムするチューナーが登場。
そのチューナーとはモナコをベースとする「Loma(ロマ)」で、もともとは2009年にカスタムホイールビルダーとして活動を開始しています。
そして今回Lomaが公開したのはポルトフィーノ向けのボディキットで、「LP-740 2.0」と題されたもの(ネーミングはランボルギーニっぽい)。
ボディキットのデザインはもともとのボディ形状にマッチ
今回のキットに含まれるのは前後バンパーとサイドスカートで、フロントバンパーはノーマルに比べると大きく口を開けたデザインに。
インテーク部に取り付けられるパーツはオートクレーブ製法にて成形されたカーボンパーツで、これまたアグレッシブな印象ですね。
なおフロントバンパーの形状はサイドのプレスラインとシンクロするかのようなデザインを持っており、そこが完成度の高さを感じさせるように思います。
ホイールは21インチサイズの「Loma GTC-SLスーパーライト鍛造。
このホイールは「純正よりも20%軽い」とされており、リア専用ですが22インチも用意している、とのこと。
画像は完成予想のレンダリングではあるものの、車高が相当に落ちており、これはフロント25ミリ、リア30ミリのダウン幅を持つサスペンションキットの装着を想定しているようですね。
リアだとトランクリッドに2ピース構造のスポイラーが取り付けられ、アンダー部のディフューザーを入れ替えていますが、これらも純正のデザインにうまく溶け込んでおり、過剰な「カスタム感」を演出していないのがいいところだと思います。
なお、「LP-740」の名が示すとおり出力は740馬力。
これはECUの打ち換えとスポーツエキゾーストシステムの装着によって達成され、0-100キロ加速は3.1秒、最高速度は342km/hに達する、とのこと。
ただ、フェラーリやランボルギーニ、アストンマーティンやマクラーレンといったクルマは市販される状態での完成度が高く、とくにフェラーリだとF1からフィードバックされた技術がふんだんに用いられているため、うかつに手を加えると「性能ダウン」することも。
もちろんオーナーさんもそれをよく理解しているのでフェラーリを他社製パーツでカスタムする例は非常に少なく、そこはフェラーリの「チューニングビジネス」におけるハードルなのかもしれませんね。