おそらくアウディはしばらくこの位置から脱出できないだろう

さて、2019年1月の輸入車登録状況。
1月は大きな変化があり、フォルクスワーゲンが久しぶりに2位に浮上したほか、ボルボが5位に上がると同時にアウディがなんと6位に下落。
アウディは世界販売においても「前年比マイナス」を記録しており(メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンは前年超え)、世界的にあまり販売が芳しくないようですね。
「記録」のために無理をしたブランドも多い?
なお、これまで堅調に伸ばしてきたブランド、たとえばポルシェは「前年比79%」などけっこう落としており、ほかにも同様の例が。
これについては、本社から「記録達成」のために2018年末までになんとしても登録しろという指示が飛んだのかもしれず、その反動で1月が凹んだのかもしれません(ポルシェは世界的に販売記録を更新している。ただ、ポルシェ本社の発表する”販売台数”が”登録台数”とイコールかどうか、つまりインポーターに販売した台数のみをカウントしているのか、登録数をカウントしているのかは不明)。

そのほかジープ、ランドローバーといったオフローダーブランドも継続して伸ばしており、アバルト、アルファロメオのように「人気車が登場した」ブランドも継続して成長。
その一方でポルシェ(前年比79%)、フェラーリ(前年比89.2%)、ランボルギーニ(前年比71.9%)、マクラーレン(前年比90.0%)、アストンマーティン(前年比48.0%)、ロータス(前年比57.9%)といった感じでスーパーカーブランドは軒並み販売が減少しているようです。

そのほか、E-PACEの登場したジャガーはこれまでの「大幅前年割れ」から一気に「大幅前年超え」となり、やはりSUVがあるかないかで全く販売状況が変わるようですね。
そしてルノーやプジョー、シトロエンもけっこう伸ばしていて、国産コンパクトカーに比べてこれらの競争力は弱いと考えていたものの、「魅力的なクルマであれば」高くてもそれらを選ぶという人が存在するということも明らかに。

2019年1月の輸入車登録台数はこうなっている
メルセデス・ベンツ 4,397台 前年比103.0%
フォルクスワーゲン 2,819台 前年比100.9%
BMW 2,117台 前年比109.5%
ミニ 1,281台 前年比108.4%
ボルボ 1,140台 前年比116.8%
アウディ 1,049台 前年比69.7%
ジープ 677台 前年比102.0%
プジョー 673台 前年比100.6%
ルノー 503台 前年比102.4%
フィアット 389台 前年比128.8%
ポルシェ 387台 前年比79%
スマート 339台 前年比273.4%
ランドローバー 275台 前年比193.7%
ジャガー 201台 前年比340.7%
シトロエン 196台 前年比128.9%
アバルト 189台 前年比127.7%
アルファロメオ 162台 前年比126.6%
マセラティ 59台 前年比89.4%
フェラーリ 58台 前年比89.2%
キャデラック 44台 前年比137.5%
DS 42台 前年比190.9%
シボレー 37台 前年比82.2%
ベントレー 24台 前年比141.2%
ランボルギーニ 23台 前年比71.9%
アストンマーティン 22台 前年比48.0%
ロールスロイス 19台 前年比100.0%
マクラーレン 18台 前年比90.0%
ダッジ 14台 前年比87.5%
アルピナ 14台 前年比66.7%
ロータス 11台 前年比57.9%
ブガッティ -台 前年比-%
ヒュンダイ -台 前年比
VIA:日本自動車輸入組合