この世代で「レッド」でないのは珍しい
非常に珍しい、「ブラウン」のボディカラーを持つフェラーリF430スパイダーがオークションに登場予定。
最近でこそフェラーリ=レッドというイメージが薄くなり、フェラーリの限定モデルにおいても様々なカラーが見られるようにっていますが、このフェラーリF430スパイダーが製造された2008年あたりは「フェラーリ=レッド」という図式が”正解”だとされていた時代でもあり、この時代にブラウンというのは相当にレアだと考えて良さそう。
タンレザー内装との組み合わせにて「上品な」イメージに
なお、このボディカラーは「マローネ1971」と言う名称で、もちろんフェラーリの純正(カスタム扱いですが)ボディカラー。
1971年当時、ディーノ246やデイトナ(365GTB/4)に採用されていたもので、このF430スパイダーを新車で注文したオーナーさんはこのカラーを指定し、シートには「デイトナ」を選択したうえでインサートは「ブラック」をチョイス。
生産は2008年、最初にデリバリーされたのはニューメキシコ。
現在の走行距離はわずかに5,955キロを数えるのみで、コンディションは非常に優れるようですね。
インテリアはタンレザーですが、これがまたブラウンのボディカラーとベストマッチ。
ホイールが「ブロンズ」だったら全身同系色となり、これまた面白い雰囲気になっていたかもしれません。
フェラーリF430スパイダーのエンジンは4.3リッターV8、出力は490馬力、0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は311km/h。
F430は「最後の」マニュアル・トランスミッションを持つV8フェラーリとなり、この個体がもしMTであれば相当な高値をつけることになったのかも。
それでもやはりいつの時代もフェラーリの人気は高く、予想落札価格は最高で2800万円ほど、と言われています。
それにしてもこのブラウンは見れば見るほど美しいカラー。
稀にフェラーリやランボルギーニでもブラウンを選択する人がいますが、なかなか選べるボディカラーではなく、しかしあえてそれを選ぶという行為には「そうとうな勇気が必要」だと思います。
インテリアも外装同様に「いい趣味」を反映
そしてこのフェラーリF430スパイダーの内装も非常に美しく、タンレザーとブラックレザー、そしてカーボンとのコンビネーション。
メーターはおなじみ垂直指針。
6速ロボタイズド・トランスミッション(F1)なのでセンターコンソールは非常にシンプル。
センターコンソールやエアコン吹出口周辺など、一部トリムはカーボン製。
工具や説明書、ボディカバーなど付属品も全て揃います。