| さらには一新されたインターフェースを持ち、新しい時代のフェラーリか |

フェラーリが「かねてよりウワサの」ハイブリッドモデルを5月後半に発表する、と公式にコメント。
フェラーリはずっと以前にブランド全体のハイブリッド化を示唆していますが、その後に「V12エンジンはハイブリッド化を行わない」と明言。
この意図としては、ハイブリッドシステムは大排気量マルチシリンダーエンジンとの相性が良くないというもので、フェラーリは「ハイブリッドなしで」V12エンジンを自然吸気のまま存続させる、と主張していますね。
フェラーリは攻勢の手を緩めない
そして直近のニューモデル「F8トリブート」はV8ツインターボエンジンを採用した「ノンハイブリッド」。
しかしながらフェラーリ自身も今年はまだまだスポーツカーを発表するということ、そしてフェラーリ内部者を名乗るものから「フェラーリはパフォーマンス特化型のハイブリッドスポーツを、F8トリブートの上に設定する」という情報提供もなされています。
そして今回新たにフェラーリCEO、ルイス・カミレリ氏が2019年第1四半期の状況報告とともに発したコメントが「5月にマラネロ(フェラーリ本社)で新しいハイブリッドスポーツを発表する」。
そしてこのスポーツカーは、「スポーツカーセグメントのトップに位置し、真の美しさを併せ持つ」とも。
そして発表の場に同席したアナリストの質問に対してルイス・カミレリ氏は「新型ハイブリッドスポーツは812スーパーファストの上に位置する」「488の後継ではない」ということも明らかにし、そのハイブリッドモデルは新しいインターフェースを持つことも示唆しています(詳細については語られていない)。

フェラーリのハイブリッド「プロトタイプ」は488風のボディを身にまとう
そしてこれまで目撃されてきたフェラーリの「新型ハイブリッド」について、その外観は「ほぼ488」。
しかし今回のコメントでは488の後継ではないということが明確に語られています。
かつ、F8トリブートが488から多くを引き継いでいることについても、「近日中にブランニューモデルが登場するため」、つまりF8とリブートは「つなぎ」であって今後V8モデルは「新しいハイブリッドモデルに生き継がれる」ということも匂わせていて、いろいろと「話がややこしい」ようですね。
新しく発表されるハイブリッドモデルが「V8+ハイブリッド」だとすると、それがフラッグシップに位置するということは「V8モデルがV12モデルよりも上のポジションに」君臨することになり、これもまた「新しい時代」の到来を告げる事象なのかもしれません。
さらにハイブリッドモデルが複数存在する可能性もあって、とりあえずニューモデルの発表を待つしかなさそうです。