| スポーツカーブランドも前年割れが目立つ |

2019年4月の輸入車販売状況。
トレンドとしては大きく変わらないものの、BMWがフォルクスワーゲンを抜いて単月2位に浮上しています(これはあまり記憶にない事態)。
BMWは昨年からグレードやボディカラーを絞って販売効率を高める戦略に切り替えていますが、それが奏功している、とも考えられますね。
そしてこれまで下降が続いていたアウディは一旦上昇に転じて4位に浮上しています。
全般的には「前年割れ」の印象が強い
そのほかボルボとジープは相変わらず好調であるものの、これまで伸びてきたプジョーはちょっと一息(需要が一巡したのかも)。
そのほかポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニは前年割れとなり、全体的に「昨年より悪い」「伸び悩む」ブランドが多いようにも思えます。
にもかかわらず、輸入車の登録自体は昨年比で101.6%と成長に転じており、これはBMWやアウディといった、販売台数の多いブランドが成長しているために全体を底上げしていると考えて良さそう。
そして奇妙なのはスマートが前年比で伸びていること。
先月も昨対で2.5倍ほどでしたが、今月も126%増と好調(スマートはこれまでずっと落とし続けてきた)。
そして危機的なのは「DS」で、なんと前年比14.5%の「わずか5台」。
DSは「クロスバック」シリーズの人気が高いと聞いていたものの、なかなか売上にはつながっていないようですね。
ちなみに「DS」のディーラーは日本全国で18ありますが、その多くで「販売ゼロ」だったということも意味します(シトロエンと共通のディーラーも多いので、シトロエンでカバーしている)。
スポーツカーブランドについてはアストンマーティンが前年比104%、マクラーレンが268%となったほかは前年割れが目立ち、フェラーリ、ランボルギーニともに前年割れ。
ただしランボルギーニについては3台のみですがフェラーリよりも多い台数を売り、2ヶ月連続でフェラーリを抑えたことになります(おそらく”初”)。

2019年4月の輸入車登録ランキングを見てみよう
1.メルセデス・ベンツ 3,039台 前年比100.7%
2.BMW 2,873台 前年比116.6%
3.フォルクスワーゲン 2,250台 前年比78.2%
4.アウディ 2,204台 前年比150.2%
5.ミニ 1,430台 前年比92.7%
6.ボルボ 1,241台 前年比121.1%
7.ジープ 724台 前年比110.5%
8.プジョー 603台 前年比95.6%
9.フィアット 416台 前年比110.6%
10.ルノー 415台 前年比102.0%
11.ポルシェ 300台 前年比67.4%
12.スマート 260台 前年比126.2%
13.シトロエン 169台 前年比44.7%
14.アルファロメオ 152台 前年比96.2%
15.アバルト 146台 前年比81.1%
16.ジャガー 135台 前年比108.0%
17.ランドローバー 133台 前年比59.9%
18.マセラティ 72台 前年比81.8%
19.ランボルギーニ 60台 前年比93.8%
20.フェラーリ 56台 前年比75.7%
21.シボレー 47台 前年比102.2%
22.ベントレー 38台 前年比211.1%
23.マクラーレン 32台 前年比268.4%
24.ダッジ 30台 前年比166.7%
25.アストンマーティン 25台 前年比104.2%
26.キャデラック 23台 前年比67.6%
27.ロータス 18台 前年比58.1%
28.ロールスロイス 16台 前年比80.0%
29.アルピナ 10台 前年比71.4%
30.DS 5台 前年比14.7%
31.ヒュンダイ 1台 前年比-%
32.ブガッティ -台 前年比-%
輸入車合計 17,599台 前年比101.6%
VIA:日本自動車輸入組合