| フォードがなんとしてもフェラーリを倒したいという意気込みが伝わってくる |
かねてより製作が発表されていた映画「フォード対フェラーリ(FORD v FERRARI)」その予告編第一弾が公開に。
これは自動車史を語る上でも外せない「1966年のル・マン24時間」を描いたものですが、なぜ「外せない」のかという理由はこう。
当時、フェラーリはその財政難に苦しみ、フォードへの売却を検討。
そして話がまとまって契約寸前というところでフェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリがこれを「破談」にしてしまい、怒ったフォード(のヘンリー・フォードII世)が打倒フェラーリのために”フォードGT40”を製作し、見事フェラーリを下して溜飲を下げたというストーリーがあるわけですね。※ヘンリー・フォードII世は、アイアコッカ解雇のくだりを見るに、感情で動く人物であったようだ
フォードGTの華やかな勝利の影には大きな苦労があった
フォードGT40は1964年のデビューですが初年度はリタイヤ、2年目の1965年もリタイヤ。
しかしながら1966年のル・マンでは見事フェラーリを制して1-2-3フィニッシュを飾ることとなっています。
なお、この時点でフェラーリの6連勝はついにストップすることになり、フォードの威信をかけたプロジェクトがここに結実した、ということに。
つまり、フォードGTが栄光を獲得するまでには足掛け(最低で)3年が必要だったということで、映画ではその3年にスポットライトが当てられるようです。
フォードGT40の開発はまずフォードとイギリスとのローラとの間で行われるものの思うような性能を発揮できず、そこで1965年からはシェルビーが開発を担当することに。
シェルビー率いる「キャロル・シェルビー」にはマット・デイモンが扮し、フォードGT40を駆り数々のレースで活躍した英国人ドライバーにはクリスチャン・ベイル、フォードにてプロジェクトを推進したリー・アイアコッカにはジョン・バーンサル、エンツォ・フェラーリ役にはレモ・ジローネ。
今回の映画化における原作はA.J.ベイム著「Go Like Hell: Ford, Ferrari, and Their Battle for Speed and Glory at Le Mans」だとされますが、20世紀フォックスはこの映画化権を取得。
2013年からプロジェクトをスタートさせるも諸々の事情でうまく進まず、しかし今回晴れて(米国では11/15に)公開となるようですね。
VIA:20th Century Fox