| 「ジープ」「ボルボ」などアクティブなイメージの強いブランドも堅調 |

2019年月の日本国内における輸入車販売。
先月2位に躍り出たBMWは3位に沈み、ミニが再び4位に浮上。
なお、ベスト5はすべて前年割れとなる中、6位のボルボは前年同期比を上回るなど気を吐いている状態です。
そしてレジャーシーズン本番を迎えてジープの販売も伸びており、「日本で7番目に売れている自動車ブランド」にまで成長しています(ジープがここまで売れるとは)。
そしてランボルギーニはウルスの登場によって前年比215.8%と大きく伸び、これまではなかなか抜けなかったフェラーリを追い抜き、その「上」がもはや定位置といった感じです。
これは世界中でも同様の傾向だと思われ、「SUVはやはり売れる」ということになりそう(よってフェラーリも数年以内にここへ参入してくる)。
マクラーレンとアストンマーティン、何が明暗を分けたのか
そしてマクラーレンはここしばらく上昇傾向が続き、その販売台数は45台、前年比264%という伸びを見せています(フェラーリは54台なので、かなりフェラーリに近い位置まで上がってきた)。
一方でアストンマーティンの販売台数は29台となかなか伸びず、マクラーレンに離されつつある状態です。

ここで気になるのは、「なぜマクラーレンは、アストンマーティンよりも販売が伸びるのか」。
両者ともイギリスのスポーツカーメーカーではあるものの、何が両者を隔てる差なのかということですね。
これについては明確な答えを出すことは難しく、アストンマーティンはベントレーやマセラティといった競合があるもののマクラーレンはフェラーリともランボルギーニとも違うということ、マクラーレンはミドシップピュアスポーツであるがアストンマーティンはフロントエンジンであること、そして日本では「マクラーレンとF1との関連性が(セナのおかげで)強く、ブランドイメージが良いこと」などが挙げられるかもしれません。

もしかするとエンジン搭載位置については世界的に同様の傾向が見られ、よってアストンマーティンは次期ヴァンキッシュをミドシップ化するなど、「ピュアスポーツ化」を急いでいるのかもしれませんね。
2019年5月の輸入車登録台数を見てみよう
1.メルセデス・ベンツ 4,540台 前年比95.2%
2.フォルクスワーゲン 3,769台 前年比80.8%
3.BMW 3,704台 前年比99.5%
4.ミニ 2,099台 前年比98.0%
5.アウディ 1,975台 前年比90.2%
6.ボルボ 1,506台 前年比101.5%
7.ジープ 1,140台 前年比126.7%
8.プジョー 738台 前年比101.8%
9.ポルシェ 614台 前年比149.8%
10. フィアット 539台 前年比112.8%
11.ルノー 493台 前年比113.6%
12.シトロエン 215台 前年比190.7%
13.ランドローバー 267台 前年比88.8%
14.アバルト 237台 前年比94.1%
15.スマート 218台 前年比57.5%
16.アルファロメオ 195台 前年比124.2%
17.ジャガー 188台 前年比69.6%
18.マセラティ 95台 前年比99.0%
19.DS 84台 前年比221.1%
20.ランボルギーニ 82台 前年比215.8%
21.フェラーリ 54台 前年比67.5%
22.ベントレー 49台 前年比233.3%
23.マクラーレン 45台 前年比264.7%
24.キャデラック 41台 前年比120.6%
25.シボレー 40台 前年比60.9%
26.ダッジ 37台 前年比88.1%
27.アストンマーティン 29台 前年比193.3%
28.アルピナ 20台 前年比83.3%
29.ロールスロイス 17台 前年比81.0%
30.ロータス 15台 前年比71.4%
輸入車合計 23,273台 前年比96.9%
VIA:日本自動車輸入組合