| なお親子は「レプリカではなくプロトタイプを作っていた」とシラを切った模様 |
ブラジルはサンタカタリナ警察が、ランボルギーニやフェラーリのレプリカを作る工場を摘発した、との報道。
この工場はランボルギーニとフェラーリに特化していたようで、警察が踏み込んだときにも「ランボルギーニ・ウラカン/ガヤルド」「フェラーリF430」といったレプリカが製作中であったようですね。
そしてこれらの車両は「受注生産」にて販売されており、古いクルマのパーツや、品質の低いパーツを使用した「安価なレプリカ」。(それでも販売価格は邦貨換算で510万円~720万円ほどだったとされており、けっこう儲けていたと思われる)。
製造者は逮捕され、注文者も目下調査中
現地警察の話によると、今回の摘発はフェラーリとランボルギーニからの報告を受け、内偵調査が開始。
調査には2ヶ月を要したそうですが、レプリカが多く見られる国において、ランボルギーニとフェラーリはそれぞれ「専門のレプリカ調査チーム」を持っており、そのチームが協力して警察に調査を依頼、また情報を提供したようですね。
工場内には製造中の車両や工具、そしてそれぞれのブランドロゴが入ったパーツが見つかり、もちろんそれらは押収されることに。
逮捕されたのは二名で、驚くべきことに「親子」であったとのこと。
親子で犯罪に手を染めなくてはならないほど困窮する状況、というのもまた問題なのかもしれません。
なお、逮捕された親子の言い分としては「レプリカではなく、合法なプロトタイプを作っていた」。
しかしそんな言い訳が通じるわけはなく、現在著作権侵害の罪に問われているそうです。
警察は現在「誰が注文したのか」についても調査中だと報道されており、注文者においても「ニセモノと知りながら注文した」カドでなんらかの罪に問われることになるようですね。
なお、エンジンはこんな感じでかなり貧相。
ただ、使用されていたエンジンの中には希少な「シボレー・オメガ(オパラの後継)」に積まれていた物もあった、と報道されています。
こちらはシート。
今回の工場にてシートを製造したわけではなく、この工場へと納入したサプライヤーがあるはずで、調査の手はかなり広範囲に及びそう。
VIA:Motor1
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ロシアよりランボルギーニ・レヴェントンのレプリカ登場。ベースはミツビシGTOでちょっと無理がある?
| レヴェントンはレプリカのモチーフとして大人気 |
ロシアからランボルギーニ・レヴェントン(と呼べるのであれば)のレプリカが登場。
ベースは1991年製のミツビシGTOとのことですが、レヴェントンと共通するのは「4WD」というだけでエンジンレイアウトもエンジン形式も異なるGTOを選んだ理由は全く謎(GTOのエンジンはV6をフロントに搭載。見た目がスーパーカー的だったからGTOを選んだ?)。
なお、ミツビシGTOは1990年登場の国産スーパースポーツで、トヨタ・スープラや日産フェアレディZ/GT-Rと並んで語られる車。
ミツビシは「スタリオン」で知られるようにハイテクデバイスを好むメーカーでもあり、GTOについても「アクティブエアロ」「アクティブエキゾースト」を採用するなど先進的な試みを行なっていますね。
フロントエンジン車はスーパーカーのレプリカには向かない
なお、今回のレプリカについては「レヴェントン」というよりは「エストーケ」。
これはやはりGTOという「フロントエンジン」モデルをベースにしているためと思われますが、GTOについてはディアマンテ(セダン)のシャシーを流用しており、そのためにフロントフードの位置が「高い」わけですね。
ちなみにミツビシGTOではその高さをちょっとでも低く見せようとボンネット上面を下げているものの、ディアマンテのフロントストラットの高さは如何ともし難く、これを逃がすためにGTOのボンネットには「パワーバルジ」が設けられることに(本来のパワーバルジの意図とは異なるものの、よく考えられている)。
なおこちらがミツビシGTO(北米では3000GT)。
こちらはランボルギーニ・レヴェントン。
そしてランボルギーニ・エストーケ(フロントエンジン、4ドアのサルーン)。
やはり今回のレプリカについてはレヴェントンよりエストーケに近いように見え、しかしこうならないためには「ボンネットの低い低い車」をベースに選ぶ必要がありそう。
よって「ミドシップ」を選ぶのが理想ですが、その意味ではポンティアック・フィエロが(ミドシップ)スーパーカーのレプリカベースとして人気があるようですね。
なお、フィエロが手に入らない場合はかわりに「ホンダ・プレリュード(BB)」でも良さそう。
これはフロントエンジンのFF車ではあるものの、当時「フェラーリよりも低い」と言われたボンネットが特徴で、これだとまだスーパーカーのスタイリングを再現しやすいのかもしれません。