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新型ランボルギーニ・ミウラが発売されたら?。フェンダーミラーの代わりに”フェンダーカメラ”装着の現代版ミウラがCGにて登場

2019/09/22

| おそらくランボルギーニ自身もミウラの復活を考えているはずだ |

「もしランボルギーニ・ミウラのニューモデルが登場したら」。

それは誰もが一度は夢想したことがあるひとつの希望だと思いますが、今回レンダリングアーティスト、ルパートデザインがその夢をCGにて実現。
そのシルエット、ディティールに至るまで、1966年登場のオリジナルを忠実に再現ししています(フェンダーミラーの代わりにフェンダーカメラ、そしてウインドウ下部にクロームのストリップがあるところが渋い)。

ランボルギーニ・ミウラは量産車初の大排気量ミドシップスポーツ

ランボルギーニ・ミウラの登場はカンタックに先駆けての1966年、デザイナーは(カウンタックと同じ)マルチェロ・ガンディーニ。
ランボルギーニにとって「初」のミドシップスポーツでもありますが、同時に世界初の量産大排気量ミドシップであった、とされています。

なお、ミウラはある意味ではミドシップらしくない、ロングノーズ・ショートデッキとも言えるスタイルを持っていて、これは後のランボルギーニが採用する「エンジン縦置き」ではなく「エンジン横置き」を採用しているため。
よって、V12という大きなエンジンを積むにもかかわらずリアセクションが短く収まっているわけですね。

こちらはエンジン縦置きのカウンタック。

そしてミウラ。
シートの位置がカウンタックよりも「後ろ」にあることがわかります。

ランボルギーニは「ミウラ」の復活を考えてはいる?

なお、ランボルギーニがミウラを復活させるか、もしくは「ミウラ」の名を冠さずともミウラのエッセンスを取り入れたモデルを発売するかどうかですが、どこかのタイミングでは「ある」だろうと考えています。

というのも、ランボルギーニは、カウンタックとともにミウラを重要資産として位置づけ、ランボルギーニ・ストアでも「ミウラ」シリーズを展開していたことがあり、そしてランボルギーニとしてはじはじめてのハイブリッドコンセプトモデル「LPI910-4アステリオン」でミウラ風のデザインを採用してきたため。

アステリオンの「ミウラ風デザイン」採用の理由については、当時のデザイン部門責任者、フィリッポ・ペリーニ氏が「ランボルギーニのデザインはエクストリームに偏りすぎており、ミウラのような優雅なデザインに対する要望も強い」と語っていますが、たしかに現在のランボルギーニは「エクストリーム一辺倒」。
もちろんそれはそれでブランドのあり方を示すことになり、ほか競合との大きな差別化となっているのは間違いありません。

なお、以前にランボルギーニに在籍していたデザイナー、ワルター・デ・シルヴァ氏は「ミウラ・コンセプト」をデザインし発表したことも。

ランボルギーニ・ミュージアムにて、ミウラとミウラ・コンセプトの新旧対決

スーパーカーオーナーの高齢化とともに「エレガント」路線の需要も

なお、現在スーパーカーオーナーの年齢層は二極化していて、若年層もしくは「昔からの」層。
昔からスーパーカーを愛好する人々は時間の経過とともに高齢化していることになりますが、そういった人々はやや「性格が丸くなって」優雅なデザインを好んだり、若年層と同じデザインのクルマに乗ることに抵抗を感じる場合も。

そしてそういった意見が実際にメーカーに寄せられているのか、フェラーリではV12エンジン搭載モデル、とくに限定シリーズの「ICONA」では、モンツァSP1/SP2のようなクラシカルなデザインを採用し、ミドシップシリーズではテクノロジーやパフォーマンスを強く感じさせるデザインを採用する傾向が見られるように思います。

フェラーリが50年代にインスパイアされた新セグメント「Icona」発表。第一弾として「モンツァSP1」「モンツァSP2」登場

そしてマクラーレンもこれまではパフォーマンス一辺倒であったものの、ついに「過去を振り返る」クラシカルでエレガントなスピードスターを発売すると発表し、アストンマーティンも「1960年代のレーシングカー、DBR1風にインスパイアされた限定モデル」を発表する可能性が報道されていますね。

そういった意味ではランボルギーニも「ブランドの発展に貢献してきた、旧来のスーパーカー愛好者」の意見を尊重する必要があると考えられ、どこかで「ミウラのような」優雅なモデルを発表する必要があるだろう、と考えているわけですね。

ただ、ランボルギーニは現在のところブランディング上「エクストリーム」一直線であり、ル・マン24時間レースへの参戦を検討するなど、「パフォーマンス」重視。
よって、ここに現在「エレガント」が入り込む余地はなく、無理に組み込んでしまうとブランドの先鋭化に支障を来すとも考えられ、”今すぐに”ミウラのエッセンスを取り入れたモデルの発売、というのはないのかもしれません。

Ruperto Designはほかにこんなレンダリングも

そして今回「ミウラ」の現代版を公開したRuperto Designですが、ほかにはこんなレンダリングも公開。
まずは「フェラーリのSUV」。

アルファロメオのスーパーカー。

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フェラーリ488GTBをさらにアグレッシブにしたようなハイパーカー。

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現代版「ミウラ」はほかにも公開されている

そしてやはりランボルギーニ・ミウラは各デザイナーにとっても重要なモチーフと見られ、これまでにも多数のレンダリングが公開。
ここでその一部を紹介してみましょう。

ランボルギーニ・ミウラの後継が「FR」だったら?デザイナーが秀逸なレンダリングを作成

ランボルギーニ・ミウラが現代に蘇ったら。デザイナーがレンダリングを公開

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ランボルギーニ・ミウラ×世紀末×ドリフト。Khyzyl Saleem氏によるCG

未来派から世紀末まで。ランボルギーニ・カウンタックやミウラの「もしも」系レンダリング9連発

VIA:rupertodesign

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