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え?これがフェラーリ?燃えて完全に形がなくなったフェラーリ458が販売に。「腐っても鯛」だが需要はあるの?

2019/10/14

| これでもおそらくは誰かが買う |

ダメージを受けた車両専門売買サイト、米Copart。
通常の中古車売買サイトでは販売できないようなレベルの車両や完全な不動車まで様々なクルマが売られていますが、今回Copartに登録されたのが「完全に燃えてしまって何のクルマだったのかわからない」フェラーリ458スパイダー。

たとえばCopartのトップページに「Ferrari」と入力して絞り込むと現在31台が見つかり、そのダメージ内容は「サイド」「フロント」「リア」「全体」「水没」「焼失」などいろいろなものが出てきます。
そして、その中で見つかったのが今回のフェラーリ458イタリアということになるものの、この状態でもまだ販売ができるというのはさすがフェラーリ。※現在入札受付開始前

この状態で需要があるとは思えないが

画像を見ると文字通り「丸焼け」。
フェラーリが燃えるのは珍しくはなく、しかしほとんどの場合はエンジン周辺から出荷し、シート後方にあるガソリンタンクが引火するため「車体後方は燃えきっているもの、前半分は残っている」状態。
ですがこのフェラーリ458スパイダーは完全に車両全体が燃え尽きた状態となっており、ここまで燃えた理由は全く不明(放火の可能性する疑われる)。

下の画像はエンジンが燃えてなくなったランボルギーニ・ウラカンですが、こんな感じで車体後部だけが消失するのが「スーパーカーの通常と言えば通常」。

今回のフェラーリの場合はフレームすら残っていないため、この車両を再生するのはもちろん無理で、再利用できるパーツもひとつも無さそう。
かろうじて「焼成してつくられる」カーボンセラミックブレーキローターが形状を残しているものの、強度の観点上からやはり再利用は難しく、きれいにして「オブジェに」するくらいしか用途が思い浮かばない、とも思います。

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ただ、この状態でも買い手はつくと思われ、それは「車台ナンバー(VIN)が必要な人がいるから」。
このクルマの車台ナンバーを入手しておき、たとえば別のフェラーリ458スパイダー(盗難車やレプリカなど)にこの車体番号を付与すれば合法に取引できる場合があり、そのための必要経費、ということになります。

それにしても、このフェラーリ458スパイダーの場合は輸送すら難しそうで(運んでいる最中に崩壊したり風と共に飛んでゆきそう・・・)、購入後は書類だけを手にし、あとは廃棄することになるのかも。

ちなみに、画像を見る限りでは、この販売者はほかにも多数の「焼けた」クルマを販売しているようで、焼失車専門ディーラーだと思われます。
それを考えるに、やはり一定の需要はある、ということなのでしょうね。

アメリカでは「スーパーカー再生」も盛んなビジネスの一つ

そして最近にわかに盛り上がるのが、こういった不動スーパーカーを購入してきて再生する、というビジネス。
その過程を動画に収め、Youtubeに公開して収益を上げる人もいれば、そのクルマを売って「二度おいしい」人やショップなど様々ですが、こういった格安車両の入手も容易になり、かつパーツも探しやすくなったために登場した「新手のビジネス」だと言えそうです。

なお、こういった車両は事故や災害にて水没したり延焼したりして修理不可能となったクルマたちですが、保険会社が引き取ってきたもの不動車専門業者、不動車専門オークションへと流す(そして不動車専門業者が買い取って販売する)というケースが多い模様。

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VIA:Copart

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