
| 着実にフェラーリの「新型ハイブリッド」は進化を重ねているうようだ |
ここ最近頻繁に目撃されていた、フェラーリの新型ハイブリッドモデル試作車。
これまでは488GTBをベースにしたプロトタイプが走行していたものの、今回は488GTBのボディにSF90ストラダーレ風のヘッドライト、そしてリアには新しい造形を持つ個体が走行中です。
なお、ドアミラーも(これまでの488GTBと同じものから)SF90ストラダーレと同じ形状を持つように見えるため、これまでのプロトタイプから開発が「一歩進んだ」のかもしれません。
エンジンはやはりV6?
なお、このハイブリッドモデルについて、おそらくV6エンジンをリヤミッドに搭載すると思われ、これにハイブリッドシステムを組み合わせることになるものと推測されています(車体には高電圧ステッカーが貼られている)。
このモデルが現在のV8ミドシップモデルの置き換えになるのか、それとも追加になるのかは不明ではあるものの、フェラーリは2022年に「販売の60%をハイブリッドモデルに」とも公言しているので、もしかするとV8ミドシップシリーズの後継がこの「V6ハイブリッド」なのかもしれません(ガソリンエンジンのみを動力源とするミドシップモデルはF8トリブート/スパイダーで最後だとも言われている)。

ボディサイドについて、見たところ488GTBとあまり変わらないように思えますが、リアフェンダー状のエアインテークには大きな構造物が被せられ、よってここにはなんらかの「秘密」があるということに(この偽装は、V6ハイブリッドモデルの試作車が目撃されはじめてからずっと取り付けられたまま)。

リアフェンダーについては偽装越しなので判断が難しいものの、おそらくはワイド化されているようにも見えます。
そしてワイド化の理由については、ハイブリッドシステムを納めることによる影響なのかもしれませんね(SF90ストラダーレのリアもかなり”詰まっている”ように見える)。

ただ、このV6モデルに採用されるハイブリッドシステムについては、SF90ストラダーレの3モーター(フロントに2つ、トランスミッションに1つ)よりは簡略化されるものと思われ、それは「コスト」面が大きな理由となりそう。
つまりSF90ストラダーレの価格に近くなるとカニバリズムが生じ、かつ「V8ミドシップモデルとの置き替えならば」それと価格が近くないとラインアップ状のヒエラルキーを構築できない、ということになるわけですね。

なお、フェラーリは今年中に2つの新型車を発表すると言われ、それらはおそらく「812GTO(仮)」と「SF90ストラダーレ・スパイダー(仮)」。
よって、この新型ハイブリッドモデルは来年の発表ということになりそうですが、同じく来年にはフェラーリ初のSUV、プロサングエのワールドプレミアもあると思われ、2021年はフェラーリにとって大きなターニングポイントとなるのかもしれません。


参照:Walter Vayr