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え?これがフェラーリ?同社初のSUV「プロサングエ」が市販ボディと思われる外装を身にまといテスト中

2020/10/31

| ちょっと中途半端なクルマになってしまった感は否めない |

さて、フェラーリが開発中の新型SUV「プロサングエ」。

これまではGTC4ルッソのボディを流用したプロトタイプが目撃されていましたが、今回はおそらく「プロサングエ専用の」ボディを身にまとう試作車がフェラーリの施設内にて目撃されています。

ただ、この画像を見るに「SUV」という雰囲気ではなく、どちらかというとワゴンとクーペ風セダンとの中間のようなイメージですね。

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プロサングエはSUVではなくGT

参考までに、フェラーリはこのプロサングエについて「SUVではなくGTカー」だと表現しており、以前に公開していたパッケージングは下の図の通り(この画像と今回目撃されたプロトタイプとでは、そのシルエットがかなり近い)。

フェラーリがSUVスタイルを選ばなかったのはおそらく「ブランドイメージを考慮して」のことだと思われ、しかしこれが吉と出るか凶と出るかはちょっと微妙。

たとえばポルシェはSUVラインアップの他にサルーンとワゴンを持つものの、やはり最も売れているのはマカンとカイエン。

それを考えると、多くの顧客は、4ドアセダンの持つ「高級さや快適性」よりも、SUVならではの押し出しの強さ、高い地上高による走破性の高さ、そして広いカーゴスペースを求めているのだと思われ、となるとこのプロサングエはその要望を満たせない可能性もありそうです。

ただ、如何なるボディ形状であろうとも「4枚ドアのフェラーリ」を求める層は間違いなく存在しており、ある程度の販売台数を確保できるのは間違いないかと思われますが、ハンパなボディ形状によってハンパな売り上げしか作れなかったりすると、そのほうが結果的にブランドイメージを傷つけてしまうことになるのかもしれず、であればいっそのことブームに迎合してSUVボディを採用した方が良かったのかもしれませんね。

その仕様はやっぱりフェラーリ

なお、角度的に判断が難しい部分もあるものの、見たところではカーボンセラミックブレーキを採用し、テールパイプは丸4本出し。

つまりは現行フェラーリのフロントエンジンモデルと同様の仕様を持っていて、ここも「SUVではない」というフェラーリの主張が感じられる部分ですね。

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一部では、今回のプロトタイプについて「ごく初期の試作車であり、市販時にはもっとSUVっぽいボディ形状を持つ」と見る向きがあるようですが、フェラーリがかつて示した画像に今回のプロトタイプのボディ形状が近いこと、ルーフやテールゲートあたりを見るに、その完成度がけっこう高いように思われることから、おそらくこのプロトタイプは市販車にかなり近いのだろうと考えています(ただし後部ドアの長さが短かったり等、違和感はある)。

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参照:CARSCOOPS

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