| たしかにボクも「フェラーリ488ピスタ・スパイダー以上のクルマは存在しない」ということに異議はない |
このクルマを持っている人はまず手放さないほうがいいと思う
さて、フェラーリコレクターとして知られるアメリカ在住のデビッド・リー氏。
今回は納車されて間もないフェラーリ488ピスタを「なぜ売る気にならないか」という内容の動画を公開しています。
同氏は全米でも最大クラスと言われる腕時計と宝石店を経営していますが、ブレゲやロレックス 、ロジェデュブイ、ブライトリング、リシャールミル等の高級腕時計を販売していることでも有名ですね。
自身の力で大きくビジネスを成長させる
なお、デビッド・リー氏はほぼ自身の力で財を成しており、父親が行っていた腕時計の修理や卸売業を引き継いだものの、それを小売業へと一気に転換させています。
この判断はビジネススクールにて得た知識や、当時経験したブラックマンデーによる消費不況から「B to BよりもB to Cのほうが安全」だと踏んだことに起因しているそうですが、それが見事に奏功したということになりそう。
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【動画】全米有数のフェラーリコレクター「いかに自分が財をなし、これだけの数のフェラーリ に囲まれるようになったのか」
| ただ単に父親の稼業を引継いだだけではないようだ | さて、フェラーリコレクターとしても知られる米国のデビッド・リー氏。同氏はこれまでにも数々の限定フェラーリを(フェラーリから直接)購入し、F1マシ ...
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同氏によると、大きく成長するきっかけとなったのは「ロレックスの正規代理店となったこと」で、これには相当な苦労があったそうですが、ロレックスのインポーターと根気強く交渉を行い、それによって正規販売権を獲得し、そこからトントン拍子に様々なブランドの代理店話が舞い込むことで順調な成長を遂げたようですね。
ただしフェラーリは「認めてくれない」
なお、フェラーリの限定モデルを購入するには、以前だと「何台以上の購入履歴があり、現在何台所有していて、そのうちクラシックフェラーリを何台保有している」などの条件があったと言われ、しかし今ではそれらの条件よりも、その人の「ネット上での価値」が優先される、とも。
つまりフェラーリの購入履歴がなくとも、フェラーリがその人に「乗って欲しい」と思った場合、フェラーリはその人に購入を打診して限定モデルを販売するという方向性にシフトしていますが(すべてではない)、そのため若手起業家やスポーツ選手が「はじめてのフェラーリ」として限定モデルを手にするケースが増えています。
一方でデビッド・リー氏のような「旧来のフェラーリコレクター」はフェラーリから見放されつつあるといい、実際に同氏は「ラ・フェラーリ・アペルタ」を売ってもらえなかったことも。
そして同氏の他にも限定フェラーリを買うことができなかったフェラーリコレクターも多数いて、そのうちいくつかは訴訟になったり、ネガティブキャンペーンを開始したりといった事例にまで発展しています。
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またラ・フェラーリ・アペルタを売ってもらえなかった有名コレクター。フェラーリは個人SNSもチェック
| ラ・フェラーリ・アペルタはフェラーリの限定モデル史上、もっとも困難 | 以前に有名なフェラーリコレクターが「ラ・フェラーリ・アペルタを売ってもらえずにフェラーリを訴えた」事案がありましたが、その「 ...
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そしてこのデビッド・リー氏も一時期フェラーリに反旗を翻す形でフォードに寝返ったこともあるようですね。
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【動画】フェラーリから認められなかったフェラーリコレクターがフォードに寝返る!「私はこうやってフォードを説得した」
| なお、ボディカラーはロレックスGMTマスターII”バットマン”をイメージ | 自らをフェラーリコレクターと称し、フェラーリのクラシックモデル、F1マシンやスペチアーレを所有するデビッド・リー氏。フ ...
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その一方、やはりフェラーリに認めてもらえるようにということなのか、SNSでの活動を活発化してネット上の価値を向上させるように努めており、そして今回ようやく購入できたのが「488ピスタ・スパイダー」。
ただし同時期にSF90ストラダーレやローマなど何台かを購入しているので、フェラーととの間に「いろいろと」話し合いが持たれていたのかもしれません。
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【動画】「ラ・フェラーリ・アペルタは売ってもらえなかったが488ピスタ・スパイダーは売ってもらえた」コレクターにカスタム仕様の488ピスタ納車
| カスタムとコロナウイルスの影響にて1年以上も待ったようだ | 香港出身、そして現在はアメリカにて高級腕時計や宝飾品店を営むデビッド・リー氏。同氏は「実業家」ということになりますが、自分自身では「フ ...
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なお、デビッド・リー氏の488ピスタ・スパイダーはフェラーリのパーソナリゼーションプログラム「テーラーメイド」にて高度にカスタムされており、非常に特別感のある仕上がりとなっています。
こういった理由でフェラーリ488ピスタ・スパイダーは「売らない」
そして今回同氏が「488ピスタ・スパイダーは絶対に売らない」と言う理由はいくつかあり、まずはそのエンジンの素晴らしさ。
搭載される3.9リッターV8ツインターボは、これまでにも何度か「ベストエンジン」に選出されていますが、そのフィーリング、そしてサウンドの素晴らしさはなにものにも変えがたい、としています。
加えて488ピスタ・スパイダーは「オープン」なので、そのサウンドを直接聞くことができる素晴らしさあについても言及。
さらにデビッド・リー氏が付け加えるのはそのドライバビリティ。
つまることろハンドリングということになりますが、こちらについても「他のクルマとは一線を画する」と考えているようですね。
さらには、「おそらくもうこういったクルマは出てこないだろう」という認識も持っているように見られ、「いったん売ってしまうと、二度と手に入れることが出来ない」と考えているのかもしれません。
そして同氏はフェラーリ488ピスタ・スパイダーとおそろいのカラーを持つリシャールミルの腕時計、RM 11-03も公開しています。
フェラーリ・コレクターがフェラーリ488ピスタ・スパイダーの魅力について語る動画はこちら
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