| クラッシュしたのは今となっては希少なV12ミドシップフェラーリ、512TR |
中央分離帯に激突し、車体の制御が効かなくなったようだ
さて、人口8万人以下と言われる非常に小さな国家、アンドラ公国にてフェラーリ512TRがショッピングセンターに突っ込んだという事故が発生。
ドライバーは82歳の男性で、こう聞くと「ブレーキとアクセルとの踏み間違いか・・・」と思ったりするのですが、実際にはそうではなく、道路を走行中に中央分離帯に乗り上げ、そのまま数車線を突っ切ってショッピングセンターに突入した、と報じられています。
原因はスピードの出しすぎ?
なお、現在詳細については調査中だとされていますが、おそらくは「スピードの出しすぎ」だと報じられていて、この事故によって59歳の女性、44歳のショッピングセンター従業員が負傷したとされているものの、いずれも重症ではなく、すでに治療を受けた後に退院している、とのこと。
画像を見るとおそらくは事故の衝撃によってフロントバンパーが吹っ飛んでおり、フロントフードは折れ曲がるなど「大破」した状態。
おそらくはボディ裏面にもダメージが及んでいると思われ、修理には相当な費用が掛かりそうです(廃車とまではゆかないレベルだと思う)。
フェラーリ512TRはこんなクルマ
なお、フェラーリ512TRはテスタロッサのアップデート版として1991年に登場しており(1991年に発売された唯一のフェラーリ)、出力アップ(428馬力)に加えてインテリアが大きく変更されて快適性が増したほか、エアロダイナミクスも向上することとなっています。
「5」は排気量(5リッター)、「12」はV12エンジンを、そして「TR」は「テスタロッサ」を表し、テスタロッサとの外観上の相違はノーズとテール、エンジンフードのルーバー、そしてホイール。
エンジンとトランスミッション搭載位置の変更によって重心が3センチほど(テスタロッサに比較して)下がっており、運動性能も大きく向上した、とされ、0−100キロ加速は4.8秒、最高速は313.8km//hという公称スペックを持ち、生産台数は2,200台程度、と言われていますね。
ちなみにこちらは事故直後の状態が撮影されツイッターに投稿されたものですが、なんとなく芸術的かも。
Un Ferrari descontrolat s'encasta a la façana del River https://t.co/zytD62wzO9 pic.twitter.com/Ej1Ww2mLQ5
— Diari d'Andorra (@diariandorra) December 23, 2021
このアンドラ公国はピレネー山脈(フランスとスペインとの間)中にあり、世界遺産としてマドリウ・ペラフィタ・クラロ渓谷を持つ美しい自然に囲まれた国だと聞きますが、こうやって見ると事故すらも美しく見えてくるのが不思議です(しかも車両は美しいフェラーリ)。
フェラーリ512TRのクラッシュを収めた動画はこちら
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