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1960年代当時のフェラーリディーラーが使用していたボディカラーや内装生地/レザーサンプルが競売に登場!なんと235万円で落札される

2022/07/16

1960年代当時のフェラーリディーラーが使用していたボディカラーや内装生地/レザーサンプルが競売に登場!なんと235万円で落札される

| 正直、ボクもちょっと欲しくなった |

ある意味、これもまたフェラーリの歴史でもある

さて、ネットオークションは宝の宝庫というか様々なアイテムが登場しますが、今回は今までに見たことがない「フェラーリのペイントサンプルや内装サンプル一式」が出品されてちょっとした話題に。

なお、すでにオークション自体は終了していますが、落札価格は1万6900ドル(日本円で約235万円)という「ちょっとした中古車並み」の価格です。

これらは移転したフェラーリのディーラー、チネッティ・インターナショナル・モーターズの以前の設備から見つかったものだとされていて、このチネッティ・インターナショナル・モーターズはアメリカにおける初めてのフェラーリのエージェントだと紹介されており、つまりは「由緒正しいディーラー」ということになりますね。

今回のオークション出品物はこうなっている

そこで今回オークションに出品された内容を見てみたいと思いますが、1960年代から1990年代に製造されたフェラーリ用だとされるボディカラーのサンプル、シートに使用するレザーや生地、そしてカーペット、メダルやキーホルダーなどがセットになっています。

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内容物としてはけっこうボリューミーで、当時からフェラーリはかなりのカスタマイズ性を誇っていたということがわかります。

ボディカラーの見本帳は4冊、レザーの見本帳は3冊、カーペットの見本帳は2冊ある、とのこと。

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当時モノはやっぱり味がある

コノリーレザー(英国コノリー社によるもので英国王室御用達)の見本は1960年代に作られたものだといい、つまりスケドーニでもポルトローナ・フラウでもないのが当時風。

ちなみにフェラーリとスケドーニとの付き合いは1977年にフェラーリ308GTB用のバッグを納入したところから始まっており(その後にはF1用シートの制作も手掛ける)、つまりこの時代はまだフェラーリとスケドーニとの関係は確立されていなかったわけですね。※ポルトローナ・フラウのレザーをフェラーリが使用するようになったのは1986年以降だとされている

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表面の刻印を見るとピニンファリーナが製造しており、コノリー社はピニンファリーナの「指定」だったということなのかも(その後フェラーリが独自にスケドーニを探してきた)。

なお、ぼく的な印象だと、コノリーレザーは分厚く柔らかくしなやかで、スケドーニは薄く張りがあるという感じ。

ポルトローナ・フラウはコノリーレザーに近いというイメージを持っています。

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こちらは当時物のフェラーリのキーホルダー。

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これは生地見本。

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これはディーラーバッジで、「Chinetti International Motors, Greenwich, Connecticut」という文字も。

このセットの中ではけっこう希少なモノかもしれません(いずれの出品物も劣らぬ希少価値がありますが)。

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こちらはスカリエッティが発行した色見本帳。

このブルーは・・・。

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やっぱりアッズーロ・ディーノ!

ぼくは自分のフェラーリ296GTBにこのアッズーロ・ディーノを選んでいますが、これは当時ディーノに採用されていたカラーで(他のフェラーリでも選べた)、しかし「DINO」と名がつく割には、当時このカラーに塗られたディーノは2台だけだった、とも言われます。※そう考えると、この”ディーノ”とは、クルマのほうのディーノではなく、エンツォ・フェラーリの息子のアルフレッド(愛称がディーノ)に関連したカラーなのかも

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ちなみにこちらは先日のフェラーリ・レーシング・デイズにて展示されていた、アッズーロ・ディーノにペイントされたSF90ストラダーレの説明(1964年のフェラーリ330GT 2+2にインスパイアされている。1964年なので、フェラーリ・ディーノ登場前からこのカラーが存在している)。

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おそらく世界中にはこういった「廃業したディーラー」に眠っているお宝が多数存在するものと思われ、近隣でディーラーが取り壊しになる際も、「その看板とかポスターほしいな・・・」と思ったりします(そうやって廃品を集めてきたりするので、ぼくの家には大量の廃材がある)。

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参照:Bring a Trailer

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