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フェラーリ・プロサングエ最新スパイ動画!ボクはプロサングエについて「レース活動のために市販車を販売してきた」フェラーリの歴史の新しい1ページだと考えている

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フェラーリ・プロサングエ最新スパイ動画!ぼくはプロサングエについて「レース活動のために市販車を販売してきた」フェラーリの歴史の新しい1ページだと考えている

| フェラーリの歴史を考慮すると、「モータースポーツ参戦のための資金」を得るために顧客の求めるクルマを作ることは不思議ではない |

しかし、フェラーリの視線は「より重要な顧客」へと向けられる

さて、スーパーカー系ユーチューバー、Varryx氏がフェラーリ・プロサングエの最新スパイ動画を自身のYoutubeチャンネルへと公開しています。

これを見るにクラッディングなどのパネルにより偽装が少なく、かなり市販型に近いことがわかりますが、プロサングエそのものの発表は9月だとされるので、文字通り「デビュー目前」といったところでもありますね。

なお、プロサングエにはV12エンジンが積まれることが明らかになっていて、同時に生産台数は「全体の20%」に抑えられることが明言されているため、販売台数は(年間で)2,000台前後に留められるものと思われます。※見方によっては一種の限定モデルでもある

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フェラーリオーナーはプロサングエを歓迎の傾向

そしてこの「販売台数を全体の20%に収める」というのはかなり意外でもあり、というのも現在SUVは非常に「儲かる」魔法のアイテムとして認知されており、ポルシェやランボルギーニ、アストンマーティンといったスポーツカーメーカーにおいては販売の半数を占めるまでに至り、その収益構造を大きく改善しています。

当然ながら、それによってより良いスポーツカーを開発できるようになっていて、実際にロータスも「スポーツカーを作るために、まずSUVを販売する」ともコメントしていますが、フェラーリはその打出の小槌をちょっとだけしか振らない、ということに。

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ちなみに「フェラーリがSUVを発売」ということについて異論を唱える人々は多く、しかしぼくの知る限りだとプロサングエに意義を申し立てているのは非フェラーリオーナーであり、フェラーリオーナーのほとんどは「歓迎ムード」。

参考までにではあるものの、フェラーリはもともとレーシングカーコンストラクターで、レース参戦のための資金をつくるためにロードカーを販売し始めたのが市販モデルの起源となっています。※エンツォ・フェラーリも、市販車を売るのはレースの資金のためだと明言している

ロードカーについては、レーシングカーを公道用にコンバートするといった手法のほか、のちには市販車専用設計を持つクルマを販売しており、さらにはコンバーチブル、2+2、シューティングブレークといったボディ形状を展開しており(トランスミッションだとトルコン式ATを採用したことも)、いうなればこれらはレーシングカーとは少し距離をおいたモデルであって、しかしこれらも当時としては「フェラーリが日和った」と捉えられたのかもしれません。

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ただ、そういったロードカーの販売によって、これまで様々なモータースポーツ活動を継続でき、とくにF1においては休みなく参加ができたのは疑いようがない事実であり、その観点から言うとフェラーリが(さらなるモータースポーツ参戦用の費用を得ようと)いまSUVを発売するのはまったくもって自然であって、当時は「コンバーチブルや2+2、シューティングブレーク」が時代の求めるボディ形状であり、そして現在ではそれが「SUV」だというだけであるとも考えられます。

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つまり、フェラーリは今でもモータースポーツ活動を行うことがその唯一の存在意義であり、市販車を販売するのはその資金を稼ぐためで、フェラーリファンはその市販車を購入すること(さらにはオプションを装着すること)によって「フェラーリを応援し、スポンサーとなってモータースポーツ活動を支えている」わけですね。

そしてフェラーリオーナーのライフスタイルはどんどん多様化しており(年齢を重ねるとともに家族も増えている)、かつ古くからのファンはすでにたくさんのフェラーリを所有しているので、そういった人々にさらにフェラーリを購入してもらい、もっとフェラーリを応援してもらって優れたレーシングカーを作ろうとするなると、これまでにないボディ形状を持つSUVを選択するというのが極めて妥当な選択肢です。

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フェラーリ・プロサングエはフェラーリオーナーに対する「ギフト」

フェラーリとしては、将来にわたりフェラーリを支えてくれる新しいファンを獲得したく、その裾野を広げたいと考えているのは間違いないものと思われ、よってフェラーリがファンを増やしたい、単にお金を稼ぎたいだけであれば、売れるぶんだけプロサングエを作れば良いわけですが、実際はそうではなく、「これまでフェラーリを応援してくれた人々に対してだけ、特別に」販売するという手法を採用しています(と言われる)。

つまり「SUV」としてプロサングエを認識し、SUVだから買うという新規顧客に対してはプロサングエの販売を行わず、SUVだろうがどんなボディ形状であろうが「フェラーリを支えるために」クルマを購入してくれるであろう、そしてフェラーリの本質を理解してくれている人々に対してのみ提供されるのがプロサングエなのかもしれません。

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よって「昔からフェラーリを支えてくれていて、今では家族も増え、多数のコレクションを持つ人にぴったりな、日常的に乗ることができるフェラーリ」がプロサングエだとぼくは考えているわけですが、このプロサングエが「真のフェラーリファン」に向けたクルマであることを証明するのは「V12エンジンを搭載すること」「フェラーリの顧客の中でもトップクラスのVIPにしか購入権が与えられないこと」。

このプロサングエは「モータースポーツ参戦のために市販車を売ってきたフェラーリ」のルーツに則った、そしてもっとも時代に即したクルマであり、かつフェラーリからの愛が詰まった「フェラーリのよき理解者でもあるフェラーリの重要顧客」へと向けた(高価ではありますが)ギフトなのかもしれません。

加えて、フェラーリの本質を理解しているかどうかによって180度見方の分かれるクルマがプロサングエであろうとも捉えています。

フェラーリ・プロサングエの最新スパイ動画はこちら

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参照:Varryx

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  • この記事を書いた人

JUN

興味の範囲が広く、猫、小説、映画、音楽、腕時計、クルマなど。 酒、タバコ、ギャンブルは一切しません(ある意味では自分の人生そのものがギャンブル)。 いま欲しいクルマはアルピーヌA110。

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