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もっともコンディション良好?数々の受賞歴を誇るフェラーリF40が競売に。なお、ドアは1枚1.36kgしかないもよう

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もっともコンディション良好?数々の受賞歴を誇るフェラーリF40が競売に。なお、ドアは1枚1.36kgしかないもよう

| F40はあらゆる意味においてフェラーリを象徴する一台だとも言える |

ただし運転するのがこれほどまでに難しいスペチアーレもほかになさそうだ

さて、走行わずか15,542マイル、2017年から2年をかけてのフルレストアがなされたフェラーリF40がオークションへと登場予定。

このフェラーリF40は北米フェラーリクラブのプラチナ賞、ワトキンス・グレンにて開催された2018年ナショナル・ミーティングで特別功労賞を受賞し、同ミーティングの審査員であったブライアン・クラール氏が「これまで審査したフェラーリF40の中で最も素晴らしい個体の一つ」と絶賛したという記録が残るほど。

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フェラーリF40は「スペチアーレ」第二弾

フェラーリF40はその後F50、エンツォ・フェラーリ、ラ・フェラーリ・アペルタへと続く「スペチアーレ」の第二弾ですが、その第一弾である288GTOとはやや異なる、しかし密接に関係した誕生背景を持っています。

まず288GTOは1984年にFISAのラリー選手権グループBへと参戦すべくホモロゲーションを取得するために生産されたもので、ポルシェ959に敵わないと見て20台のみ(強化版である)「エボルツィオーネ」が製造され、しかしグループBが終了してしまったために288GTOはエボルツィオーネともどもその行き場を失うことに。

ただしその生産数の少なさ(288GTOが242台+エボルツィオーネ20台)が288GTOの価格高騰を招き、そこでエンツォ・フェラーリは「スペシャルモデルは大きなビジネスになる」と見て、その288GTOエボルツィオーネのうち5台を開発テスト用に供し、その結果誕生したのがF40。

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かくしてフェラーリF40は1987年7月21日に発表されることになりますが、当時89歳のエンツォ・フェラーリもその発表会においてはアンヴェールに立ち会ったほか、自身にて通訳を交えながらこのクルマを紹介したと言われます。

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そして当時、エンツォ・フェラーリが語ったのは下記の通り。

「昨年7月6日、私はフェラーリの研究部門に対し、最新のエンジン技術と製造技術を駆使し、非常にパワフルなスポーツカーを作ることを指示しました。それからわずか6日後、このスポーツカーは役員たちの承認を得て開発に移り、1年後にようやく完成したクルマが皆さんの前にあるF40です。フェラーリの1号車である125Sは40年前の1947年3月12日に初めて一般に公開され、同年5月25日にはフェラーリを駆るフランコ・コルテーゼがローマGPで優勝しています。それから40年後の今、フェラーリF40は、フェラーリが卓越した技術と卓越した性能の代名詞であることを証明することになったのです」

F40の開発にあたってはフェラーリのマネージング・ディレクターであるジョバンニ・ラゼッリ、ピニンファリーナのリサーチ&デザイン・チーフを努めていたレオナルド・フィオラバンティ、288GTOやエボルツィオーネの開発も率いたフェラーリのシニアエンジニア、ニコラ・マテラッツィも参加していたといい、いかにフェラーリがこのF40に力を注いだかがわかります。

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なお、当時のフェラーリの重役のひとり、ジョバンニ・ペルフェッティはオートカーに「お客さまからは、我々のクルマが豪華で快適すぎるという声を聞くようになった」とも語っており、F40はその回答として「圧倒的なパフォーマンスを求める、最も熱狂的なお客様のためのクルマ」として開発がなされたとのこと。

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車両の基本となるシャシーは288GTOをベースとしており、大径スチールパイプにドライブトレインやサスペンションを搭載するというオーソドックスなレイアウトを採用しつつ、しかしF40の開発チームは、フェラーリがF1に参戦することによって得た技術を活用し、たとえばカーボンファイバー、ケブラー、ノーメックスなどを採用した上で構造接着剤でシャシーに接合するといった手法を用いています。

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これによって、従来の「すべてを金属で製造する」車体に比較して20%軽く、3倍の強度を持つ構造体を製造することが可能となり、さらにF40の美しいボディは、ピニンファリーナの風洞実験とスカリエッティの手によって形作られ、しかしそれに使用されたのは車体と同じ複合材料。

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なお、ボディカラーはロッソ・コルサですが、F40は(信じられないことに)その生産台数すべてがこのロッソ・コルサにペイントされています。

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予定生産台数は350台ないしは400台とも言われていますが、(288GTOの高騰ぶりが印象に残っていたからか)顧客からの注文が殺到し、結果的に1,311台が生産されていますが、これもまた「スペシャルモデルは利益になる」と捉えていた証左なのかもしれません(ただし台数を作りすぎて後に相場が下落したものと思われ、予定限定台数を大きく超えて作られたのはこのF40のみである)。

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デザイン的にはほかのスペシャルモデルのようにF1マシンとの共通性が見られず、その意味では非常に特殊な部類に属しますが、NACAダクトやスリット、ポリカーボネート製のエンジンフードなど、のちのモデルに影響を与える要素も多数内包しています。

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フェラーリF40のインテリアもまた特別だった

そしてその車体構造やボディパネル同様、F40のインテリアにおいても一切の妥協はなく、コクピットにあるのは小径ステアリングホイール、ベリア・ボレッティのアナログメーター、レーシングスタイルの大型ドリルド・アルミペダル、そして有名なゲート式マニュアルシフターのみ(つまり豪華装備は一切無い)。

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レッドのシートはわずかばかりのパッドが入るものの背面にはカーボンファイバーが露出するなどスパルタンそのもの。

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ドアには内張りなど気の利いたものはなく、もちろんパワーウインドウはなく、ドアの開閉は「コード」を引いて行います(ドアの重量は1枚わずか1.36キロしかない)。

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ステアリングラックにはパワーアシトが装着されず、この小径ステアリングホイールにて車庫入れを行うのは非常に困難であったことも想像できますね。

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フェラーリF40のエンジン出力特性は「ドッカンターボ」

フェラーリF40には3リッターV8ツインターボが搭載されていますが、出力特性はドッカンターボそものので、これが原因にてクラッシュを喫したフェラーリF40も多数報じられることに。

ただしこのパワフルなエンジン、軽量な車体のおかげもあり、フェラーリF40は「はじめて時速320キロを突破した」市販車となっています。

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ちなみに3本のうち真ん中はウエストゲートから開放された圧を放出すると言われています。

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ホイールはスペシャルモデルならではのセンターロック付5スポークモジュラーホイール。

サスペンションは不等長アッパー&ロアコントロールアームを持つダブルウィッシュボーン、コニ製調整式コイルオーバーショックアブソーバー、スタビライザーバーからなるオーソドックスな後世です。

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F40は「最後の」エンツォ・フェラーリが関わったスペチアーレであり、もっともピュアなロードカーという評価も受けていて、さらに数々の受賞歴、2014年以降のすべてのサービス履歴が付属すること等を鑑みるに「現在手に入れることができるF40の中では最も理想的だとも考えられ、もしかすると「フェラーリF40の落札記録」を打ち立てることになるのかもしれませんね。

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参照: Mecum Auctions

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