
| なかなかに魅力的なクルマではあるが、フェラーリがこの路線に走ることはないかもしれない |
ただ、もしかすると「スポーツカー×オフローダー」は今後大きく盛り上がるかも
さて、ランボルギーニは明日にウラカンのオフロードバージョン、「ウラカン・ステラート」を発表する予定ですが、今回レンダリングアーティストのイルダー・プロジェクトが「フェラーリSF90ダカール・クロス・エディション」と題されたCG作品を公開。
これは見ての通りフェラーリSF90ストラダーレを「サファリ」仕様へとカスタムしたものですが、サスペンションのリフトアップ、そしてタフなホイールにオフロードタイヤ装着、そしてオーバーフェンダーやドライビングランプ追加、そしてフロントフードの交換にルーフラックとスペアタイヤの取り付けといったところが主な変更点であるように見えます。
ただしそれらに加えてフロントフードやボディ下回りなどがブラック化されてコントラストが強化され、ボディサイドには「90」の文字が入るなど、ビジュアル面においてもアップデートが施されているようですね。
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フェラーリは「オフロード」スーパーカーを発売する?
このレンダリングを見る限り、なかなかに刺激的かつ魅力的だとは思うものの、フェラーリがこういった「オフロードっぽいスーパースポーツ」を発売するかと言えば、その可能性は限りなく低いと考えられます。
なお、ポルシェはつい先日「911ダカール」を発表したところであり、しかしポルシェの場合は「ダカールラリー優勝」そして過去にもサファリラリーにて入賞するなど、オフロードにおける輝かしい(モータースポーツ上の)歴史を持っているわけですね。

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そしてランボルギーニもまた「LM002」といったスーパーオフローダー、そしてプロトタイプではあるもののハラマのオフローダーを製作したことがあって(実際にモータースポーツに参戦しなかったものの)オフロードには縁が深い(少なくとも無縁ではない)スーパーカーメーカーです。※「ウラッコ・ラリー」なるクルマも作られているが、これはオフロード用ではなくグループ5向け

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フェラーリがグループBに参戦していたならば
ただしフェラーリの場合、いかに豊かなモータースポーツの歴史を持つと言えどもそれはオンロードにとどまっていて、しかし例外があるとすれば「308GTBのラリーバージョン」と「288GTO」。
ただし前者についてはフェラーリが公式に手掛けたわけではなく、フェラーリと強い関係性を持つレーシングカーファクトリー「ミケロット」が製作したもので(ただしフェラーリのエンジニアが協力したという記録はある。グループ4にも参戦している)、そして288GTBは”表向きとして”グループB向けであったものの実際に参戦の意向はなかったと言われます(実際に参戦していない)。
つまりフェラーリとしては「オフロードでのレースには興味がなかった」ということになり、しかしもしエンツォ・フェラーリがオフロードでのレースに興味を持っていたならば、現在のモデルラインアップはまた異なる結果となっていたのかもしれませんね。

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なお、フェラーリは現在初のSUV「プロサングエ」を発売していますが、こちらはポルシェ・カイエンやランボルギーニ・ウルスのような「オフローダー」的性格を強調したものではなく、あくまでも(プロモーション動画などを見る限りでは)オンロード+ダートくらいの行動範囲を想定しているものと思われ、しかもそのダートも「これまでのフェラーリでは行けなかったリゾート地へゆく」途中の未舗装路を走るというエレガントな目的のためなのかも(目的地へ不安なく到着することが目的であり、悪路を走ることが目的ではない)。
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そう考えると、やはりフェラーリとしては「オフロードを走ることを目的とした」クルマを出してくるとは思えず、いかに「オフロード+スーパーカー」というセグメントが拡大したとしても、そこへ参入することは考えにくいかもしれませんね。
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参照:ildar_project