| フラッグシップモデルにふさわしいパフォーマンス、そしてフェラーリの伝統を感じさせるデザインが与えられると考えられるが |
デザインの方向性も「未来」なのか「過去」なのかがわからない
さて、フェラーリは現在812スーパーファスト / 812GTSの後継モデル(コードネームF167だと言われる)を開発中だとされていますが、今回はおそらく「市販スペック同様のボディ」を持つと思われるプロトタイプがはじめて目撃されることに。
この画像はスパイフォトグラファーのインスタグラム上へと公開されたものですが、これま目撃されていた「ローマのボディを拝借した」試作車ではなく、全体にわたり分厚い偽装が施されていて、つまり「厳重に隠さねばならない」市販スペックのボディを持つという事実を表しているのかもしれません。
フェラーリは2027年までに15モデルを発表予定
なお、フェラーリは2022年から2027年の5年間で15モデルを発表すると公表しており、2022年にはプロサングエ、2023年の現時点までではローマ・スパイダーを発表済み。
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そしておそらく今年にはSF90VS(加えてそのオープン版が登場する可能性も高い)、さらにはこの812スーパーファストの後継モデルが発表されるものと見られており、今年もフェラーリにとっては話題が尽きない年となりそうです。
新型フェラーリV12モデルはどんなクルマに?
今回のスパイフォトを見ると、この812スーパーファスト後継と見られるモデルは古典的なロングノーズ・ショートデッキスタイルを持っていて、クワッドエキゾーストパイプを持つことも確認可能。
そしてこのクルマのディティールがどうなるのかについては全くわからず、ローマのようなクラシカルな路線となるのか、はたまたSF90ストラダーレのようなアグレッシブなデザインとなるのかはちょっとナゾ。
ただ、フェラーリはそのラインアップを「スポーツ」「ライフスタイル」「スペシャルモデル」「ICONA」に分けていて、812スーパーファストは「スポーツ」に分類されていたことを考慮するに、この812スーパーファスト後継モデルも同様の分類分けがなされ、「ライフスタイル」に属するローマとは異なる(アグレッシブな)デザインを持つことになる可能性が高いのかもしれません。
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一方で「フロントにV12エンジンを積むフェラーリ」は同社のDNAのひとつでもあり、それを考慮すると過去のいくつかのアイコニックなモデルをモチーフにした意匠が取り入れられることになるものと考えてよく、そこは今後の情報を待つよりほかに知る手段がなさそうす。
V12エンジンは自然吸気、ノンハイブリッドを維持?
そして気になるのが搭載されるV12エンジン。
ターボやハイブリッドの追加があり得るのかどうかということに注目が集まり、まずこれまでの流れだと「ターボ」はなさそう。
フェラーリは「ターボを使用しない」ことを明言しており、開発中だとされる新型V12エンジンのパテント申請を見てもターボチャージャーの装着はないものと考えられます。
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そしてハイブリッドについても「ない」と考えてよく、というのもフェラーリは「ハイブリッドは小排気量エンジンのトルク不足を補うのには有効ではあるが、V12エンジンとの組み合わせには意味がない」と断言しているため。
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もちろん「環境性能向上」という観点であればV12+ハイブリッドには大きな意味があるのですが、フェラーリのトッププライオリティはパフォーマンスであり、それをスポイルする可能性があるハイブリッドシステムをV12エンジンに組み込むことはないと考えていいのかもしれません(3リッターV6エンジンにハイブリッドシステムと追加して「補完」することと、V12エンジンにハイブリッドシステムを装着することは全く意味が異なる)。
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参照:derek.photography(Instagram)