フェラーリの新型ハイパーカーがまたまた登場！サウンドからするとおそらくはV6搭載、F50以降の「V12搭載」という伝統がついに途絶える？【動画】

｜　フェラーリはこのハイパーカーの価値を高めるためにもル・マン24時間レースで勝利を飾りたいところだと思われる　｜

今後のフェラーリにおいては「市販車とモータースポーツ」との関連性がより強くなるといった予感も

さて、ここ最近フェラーリの本社付近で頻繁に目撃されているのが「新型ハイパーカーのプロトタイプ」。

これは288GTO、F40、F50、エンツォフェラーリ、ラフェラーリに続くフェラーリのスペチアーレ、そしてフラッグシップたるクルマではありますが、今回Youtubeに公開されたスパイビデオの撮影者いわく「V6エンジンを搭載しているのでは」。

これらフェラーリのフラッグシップについて、288GTOとF40こそはV8エンジンを積むものの、それ以降では「フェラーリのDNA」たるV12エンジンを積んでおり、しかし新しいハイパーカーがV6搭載となると「もっともシリンダー数の少ないスペチアーレ」となりそうです。

フェラーリの新型ハイパーカーがV6エンジンを積んでいても不思議はないが

なお、フェラーリの新型ハイパーカーがV6を積むというのは荒唐無稽な話ではなく、実際に今年デビューしたフェラーリのル・マン・レーサー、499PはV6ツインターボを搭載しており、このV6ツインターボは296GTB / GTS、そして296GT3と基本設計を共有するもので、499Pではハイブリッドシステムと組み合わされることとなっています。

そして499Pはフェラーリにとっておよそ50年ぶりにル・マンを走る記念すべきレーシングカーであり、この499Pのデビュー記念という意味合いにおいてV6エンジンを採用するというのは「考えうるシナリオ」なのかもしれません。

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スパイ系ユーチューバーはこうやってプロトタイプが出てくるのを「待機して」いる！

ただ、これまでのスペチアーレが搭載していたV12をイキナリ「半分のシリンダーに」することに抵抗があるフェラーリファンも少なくはないものと思われ、しかしそれを納得させることができる唯一の方法が「ル・マン24時間レースでの優勝」なのだとも考えられます。

それでもフェラーリのハイパーカーとしてはまだまだ超えねばならないハードルがあり、それは「馬力の壁」。

すでのレギュラーモデルであるSF90ストラダーレ / SF90スパイダーが1,000馬力に到達していることを鑑みるに、新型ハイパーカーはまずこれを超えねばならない（超えなくてもいいけど、やはり超えないと立場がない）ものと考えられます。

そうなると、この新型ハイパーカーに積まれるV6エンジンは「かなりの」出力を発生させねばならないということになり（組み合わせるハイブリッドシステムの出力を上げることも可能だが、そうするとハイブリッドシステムに依存しすぎてしまう）、このあたりの課題をフェラーリがどう解決するのかはちょっと気になるところでもありますね。

フェラーリの新型ハイパーカーのルックスはやはり「499P」っぽくなる？

さらにこの新型ハイパーカーにつき、パワートレーンと同じくらい謎なのがそのエクステリア。

現在目撃されているプロトタイプは「寄せ集め」的な印象があり、これはもちろん外装のデザインを再現するレベルのテストに達していないからだと思われるものの、パワートレーンが499Pと多くを共有するのであれば、その外観もまた499Pと共通するところがあると考えるのが妥当です。

そしてもし「そう」なれば、これまでのフェラーリのスペチアーレは（フェラーリの伝統を尊重し）モータースポーツを意識したところが（大なり小なり）あったものの、新しいフェラーリのハイパーカーでは「デザインやメカニズムなど、そのほとんどすべてにおいて」モータースポーツとの関連性を強めているということになり、これまでのスペチアーレ以上に特別な存在となるのかもしれません。

なお、ウワサでは（発表時期はまだわからないものの）2024年10月以降にこのハイパーカーの量産が開始されるといい、まずは2025年に220台、2026年にさらに300台、2027年には79台がロールオフするもよう。

加えてハードコアモデルである「XX」が2027年に20台、さらに2028年には10台が生産されるとも言われ、これと並行してオープン版が2028年に50台、2029年に79台、2030年に最後の70台が組み立てられる、とも。

これらを合計するとクーペ599台、XX30台、スパイダー199台、合計828台が製造されることになりますね。

フェラーリのハイパーカーがテストする様子を捉えた動画はこちら

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参照：Varryx