｜ おそらく「ゆっくり走れない」のだとは思われるが、けっこうなスピードで公道を走行 ｜
意外とフェラーリはファンに対して思慮深い
さて、フェラーリは先日開催された”100周年”ル・マン24時間レースにて50年ぶりに復帰し、トヨタとの激闘の末に見事勝利を獲得しています。
これによってフェラーリはル・マン24時間レースの総合優勝回数を「10」へと押し上げ、ポルシェの19回、そしてアウディの13回に次いで3番めに多くの勝利を獲得した自動車メーカーとしての地位を固めていますが、フェラーリがル・マンで勝利するのはじつに58年ぶり。
そして今回、ル・マンを制したハイパーカー、499Pの51号車、そしてチームメイトの50号車がフェラーリ本社所在地であるマラネロをパレードし、その様子がYoutubeへと公開されることとなっています。
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地元の凱旋パレードはまさに「フェラーリ一色」
今回の凱旋パレードは様々なイベント含めて1日をかけて行われたといい、そのスタートはまずフェラーリ本社から（この映像は本社の中庭を捉えたもので、比較的珍しいものである）。
フェラーリの従業員に祝福されつつ、正門から外へ向かいます。
そして正門を抜け・・・。
いざ本社前のアベトン・インフェリオーレ通りへ。
パレードには実際にル・マン24時間レースにてこのハイパーカー「499P」を走らせたドライバー全てが参加し、51号車にはアレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョビナッツィ、そして50号車にはアントニオ・フオッコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセンが乗り込みます。
2台の499Pはそのまま公道を走りますが、もちろんこれは正式な許可を取っているものと思われ、そしてそういった許可を取ることができるのは「さすがフェラーリ」。
まずはフェラーリ本社向かいの新しいほうの社屋へと向かい・・・。
その敷地内へ。
フェラーリは「フェラーリに関わる人々全て」に感謝の意を伝えるべく、こうやって自社の設備をひとつひとつ回っているのだと思われます。
ちなみにフェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリはときに傍若無人な暴君として語られることもあるものの、その一方で「工場は、人、機械、建物でできている。フェラーリは、なによりも、人でできている」という言葉も残しており、忠誠心を尽くす人々に対してはそれに報いる人物であったとも言われていますね（事故によって障害を負ったフェラーリのドライバーに対しても手厚い保護を行うと聞いたことがある）。
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さらにはフィオラノ・サーキットとスクーデリア・フェラーリにも立ち寄り・・・。
フェラーリ博物館へと向かいます。
なお、動画を見ると「けっこうなスピード」で走っているのですが、これら499Pはその構造上、ゆっくり走ることができないのかもしれません（なんといってもレーシングカーである）。
なお、レース中についた虫や汚れは「そのまま」となっていて、これは多くのル・マン優勝車が「勲章」としてそれらを残している例に倣ったのでしょうね。
マラネロをひとしきり走って関係者、そしてファンに感謝を示した後は本社に戻り、会長であるジョン・エルカーン氏の手によってル・マン24時間レース100周年記念トロフィーが納められ、そして499P（51号車）もトロフィーとともに展示された、とのこと（ただし7月7日にはモンツァ6時間に参戦せねばならない）。
なお、ル・マン24時間レースの優勝トロフィーがフェラーリにやってくるのも58年ぶりとなりますが、前回は1965年にフェラーリ250LMによってもたらされたもの。
願わくば、ここからも勝利を量産し、いつの日か「ル・マンでもっとも多くの勝利を獲得した自動車メーカー」という称号を獲得して欲しいものですね。
Maranello applauds the #Ferrari team that won at the @24hoursoflemans.@AFCorse #FerrariHypercar #WEC #LeMans24 #LeMansCentenary
— Ferrari Hypercar (@FerrariHypercar) June 20, 2023
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Celebrating in style with our Ferrari family ❤️💛#FerrariHypercar #Ferrari499P #WEC pic.twitter.com/f2px3sR5uo
— Ferrari Hypercar (@FerrariHypercar) June 20, 2023
フェラーリのハイパーカー、499Pがマラネロをパレードする様子を収めた動画はこちら
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