フェラーリとアストンマーティンが欧州におけるCO2排出規制の目標値(2015年基準)に達せず、罰金を課されることに。
メディアによるとフェラーリは410,760ユーロ、アストンマーティンは36,370ユーロの罰金とのことなので、額は極めて小さい(達しなかったといっても”あと少し”だった?)ようですね。
現在のところほかに「基準に達しなかった」メーカーは(ランボルギーニですら)指摘されていませんが、オペル、FCA、BMW、フォードは新たに設定される2020/2021年の目標達成に向け「もう少しCO2排出減少の速度を早めるように」という指導があった模様。
なお2020/2021年の目標値は「1km当たりのCO2排出量を95グラム以下」というもので、今以上に厳しい数字となっており、このため各社ともEVやハイブリッド技術については早急に実用化する必要性がありそうです(BMWとはiシリーズを7万台売っているのに指導が入っている、というのは意外)。
フェラーリはおおよそ「ターボエンジン化」が完了しているので次は「ハイブリッド」、アストンマーティンはまだまだ「ターボ化」が完了しておらず、これによってエミッションの引き下げを行うことができそうですね。
アストンマーティンCEO、アンディ・パーマー氏によると、2017年にはラピードの完全EV版を発売、とのこと。
それまでにはクロスオーバーであるDBXも登場させるとのことなので、これからのアストンマーティンは大きな動きが出てきそうですね。
DB11の登場もありそうですし、デザインが今後大きく変わりそうなことにも要注目です。
ラピードEVについては800-1000馬力程度の出力をイメージしているようですが、やはりテスラを意識したものなのでしょうね。
同時に「アストンマーティンはダウンサイズをしない。我々はV12エンジンを作る会社だ」と公言しており、今後V12を存続させるにあたってのCO2排出規制をクリアするための策も兼ねているのかもしれません。
施設に投資したりと研究開発に熱心な印象を受けますが、一方ではリストラを行っており、資金は大丈夫か?と思ったりします。