CGアーティスト、Jan Peisert氏が「もしマイバッハブランドからスマートが登場したら」というレンダリングを作成し、そのレンダリング製作の過程も動画で公開。
スマートのオフィシャルフォトにマイバッハS650やマイバッハ6コンセプトのグリル、ヘッドライト、テールランプ、内装各パーツを合成したものですが、なかなかにうまくできています。
こちらがもとのスマート・フォーツー(ブラバス版のカブリオレですが)。
こちらがマイバッハ6コンセプトとマイバッハS650。
これらをうまく合成して今回のスマート・マイバッハを作り上げていますが、グリルを強調し、そのぶんスペース的に余裕がなくなったためかヘッドライトを「縦型」に変更して配置するなどオリジナリティも光ります。
内装においてもダッシュボードそのものを置き換えていますが、液晶パネルに表示されるロゴをスマートとマイバッハとのダブルネームにするなど面白い仕上げが。
なお、「高級車ブランドで小型車」という例では「アストンマーティン・シグネット」がすぐに思い浮かぶところ。
これはアストンマーティンがトヨタから「iQ」の供給を受けて内外装をアストンマーティンならではのデザインと品質にて作り直したものですが、当初は「アストンマーティンのオーナー」のみへと販売。
アストンマーティンは大排気量車ばかりをラインアップしており、平均燃費を引き下げる目的でシグネットを投入したとされるものの、おそらく(当然?)人気は無かったものと思われ、あえなく廃盤に。
しかし「アストンマーティン」のブランド力は非常に強く、中古市場では500万円前後(新車価格は475万円だったのでプレミアムが乗っている)で取引されることが多いようですね。
ほかにはミニが「ロールス・ロイス品質で内装をカスタムしたミニ」、ミニ・インスパイード・バイ・グッドウッドが過去に570万円で発売。
ミニ/ロールスロイスともに現在はBMWに所有されていることから実現したコラボレーションではありますが、ロールスロイスの名ではなく、ロールス・ロイスの工場がある地名「グッドウッド」が冠されています。
- MINI INSPIRED BY GOODWOOD - interior (04/2011)
こちらについては外装はミニのままで「内装」のみがロールスロイス仕様となり、カシミア混素材のルーフライナー(星空オプションは残念ながら用意されない)、バーウォールナットを用いたダッシュボード、コーンシルク・ベージュのシート、ラムウール製のフロアマットなどロールスロイスと同じ素材と仕上げが用いられていることが特徴。
フィアット500にもマセラティ、フェラーリとコラボしたモデルが存在するものの、多くのブランドを抱えるVWアウディグループでは逆にこういったコラボがなく、「VWとランボルギーニ」「VWとベントレー」といったコラボは無い模様。
スマートに話を戻すと、もちろんオフィシャルには「マイバッハ」とのダブルネームは無く、しかし「ブラバス」モデルは通常ラインアップとして存在しており、なぜこれが「AMG」ではなく「ブラバス」なのかはちょっと不思議に感じるところです。