これだけ「機能とデザインが融合した」クルマも珍しい。さすがピニンファリーナ
英国TopGearがピニンファリーナ初の市販モデルにしてエレクトリックハイパーカー、「バッティスタ」のレビューを公開しています。
現時点ではスタジオ内での実車レビューとなりますが、おそらくこれは開発が完了しておらず、試乗可能ではない状態だと思われるため(バッティスタはリマックC_Twoと多くを共有するが、リマックC_Twoもまだ開発途中)。
ピニンファリーナはやはり、スポーツカーのデザインにおけるノウハウが比類ない
「バッティスタ」とはピニンファリーナ創業者の名で、同氏は「自分の名を冠したクルマを発売するこ」を悲願としていたと言われますが、現在ピニンファリーナを取り仕切る孫世代がこの願いを叶えたということになります。
そしてこの「バッティスタ」は4つのエレクトリックモーターを搭載するピュアエレクトリックカーで、車体そのものはカーボンモノコック構造を持ち、そこへリマックから供給を受けるバッテリーを搭載。
合計出力は1900馬力に達し、0-100キロ加速は2秒以下、最高速度は350km/hとされるものの、上述のようにまだバッティスタは「開発中」なので、このあたりの最終スペックは変更される可能性もありそうです。
こちらは充電ポート。
車体後部、しかもセンターにあるのでちょっと使い勝手は悪そう(ケーブルの長さが必要で、ケーブルが車体と接触する)。
このあたりはデザインそして重量物を可能な限り低く、そして中心に持ってくるという思想に基づいているのかもしれません。
ブレーキキャリパー(リア)は制動用とパーキングブレーキ用とは別体式で。
ブレーキディスクはカーボンセラミック、そしてホイールには美しいポリッシュ加工が施されています。
サイドから見ると、そのシルエットや造形は「ピニンファリーナそのもの」。
やはりピニンファリーナがデザインしたフェラーリ458イタリアとの共通性(とくにリアフェンダー)が見られます。
ドアミラーはかなり思い切った形状。
サイズの割にステーが細く見えますが、走行中に「ブレないか」はちょっと心配。
そして随所にエアの流れが手に取るようにわかるデザインが用いられています。
エアを取り込むためのダクトをボディ表面に設けず、うまく隠すのもピニンファリーナならではの妙技です。
リアウイングは昇降式。
いったん持ち上がり、そこから前傾することでダウンフォースを発生。
ドア開閉には「ディへドラルドア」形式を採用。
これもまた、リマックC_Twoと共通する部分ですね。
ピニンファリーナ・バッティスタのインテリアはこうなっている
そしてこちらはバッティスタの内装。
ハイパーカーといえども、オーナーの美意識を満足させるだけの美しさ、仕上げ、そして先進性を持っているようですね。
ステアリングホイールはスクエア形状に近く、「極小径」。
モニターは3つあり、それぞれに異なる役割が与えられ、センターの小さなディスプレイには「スピード表示」。
おそらくはモーターの回転数も表示切り替えにて確認できると思われますが、モーターの回転数は、ガソリンエンジンにおける回転数ほど重要ではないのかも。
左側のモニターにはトルク配分やGなどの「パフォーマンス」表示。
右側のモニターにはナビゲーションシステム。
ドライブモード切替ダイヤルはドライバー左手に。
それでは動画を見てみよう
こちらがピニンファリーナ・バッティスタの内外装を紹介する動画、「Pininfarina’s 1900bhp Battista hyper-EV | Top Gear」。
VIA:Top Gear