
| ピニンファリーナ・バッティスタは1900馬力を発生するエレクトリックハイパーカー |
限定台数は150台、価格は3億円からといわれているが
さて、ピニンファリーナ初の乗用車にしてエレクトリックハイパーカー「バッティスタ」北米向けの最初の2台が納車される、との報道。
ピニンファリーナはフェラーリのデザイン等で知られる(超)老舗デザインハウスですが、自動車メーカー各車がデザインを内製化するに際してその重要性が低くなってしまい、フェラーリとの契約が終了したのちはどんどんデザイン請負業務が減ってゆき、最終的には「倒産か身売りか」というところにまで業績が悪化した結果、インドのマヒンドラに買収されて現在に至ります。
その後はベトナムのヴィンファスト、中国や香港の自動車メーカーのデザインを引き受けつつも自社の名を関したモデルを発売するという計画を練り続け、そこで実現したのがバッティスタ。
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ピニンファリーナ・バッティスタ発表!限定150台、価格は3億円とのウワサ。これが世界初の「ラグジュアリー・ハイパーEV」だ
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ここまでの道のりは平坦ではなかった
なお、ピニンファリーナが自社の名を関したクルマを発売すると決めたとしても、当時それを実現するための技術に乏しく、よってその頃は「水素パワートレインを積む」など様々なウワサが流れることに。
おそらくは様々な提携先を探していたのだと思われますが、結果的にクロアチアの進行EVメーカー、リマックとの提携によってエレクトリックハイパーカーを発売する、という方向にて落ち着いたわけですね。
ただ、その決定がなされた2018年から今回の納車までおよそ4年の歳月が流れており、その間には相当な苦労があったものと思われ、しかし「ピニンファリーナ」の名を持つクルマを世に送り出すというのはピニンファリーナ創業者時代からの積年の夢でもあり、それが孫の世代になってようやく実現したとあって感慨もひとしおといったところかもしれません。

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「米国第一号」「米国第二号」ピニンファリーナ・バッティスタはこんな仕様を持っている
今回納車されるバッティスタはいずれも米国の顧客向けで、一号車のボディカラーはシルバー、そしてそこへカーボンファイバーのアクセント。

ブレーキキャリパーはレッド、ホイールはブラックというシンプルな仕様を持っていて、このバッティスタのデザインがよく映えるカラーリングだと思います。

そしてこちらはその内装ですが、鮮やかなレッドのシート、そしてルーフライナーを持っています。
レッドレザー部分にはトライアングルをモチーフとしたステッチが入り、このキーも「特別仕様」なのだそう。

なお、2台目のバッティスタは5台しか販売されないバッティスタの特別仕様車「アニヴェルサリオ」のうちの一台(一番上の画像の右側)。
通常のバッティスタに比較して細部に至るまでカスタムされているといい、製造にかかるのは1340時間、そしてそれにかかわるのは14人の職人たち(通常のバッティスタは1250時間をかけ10人の職人によって作られる)。
ピニンファリーナは、今月ニューヨークにて開催されるイベントで、これらのクルマをオーナーに引き渡す予定だといいますが、その際にはバッティスタにぴったりとフィットするようにデザインされた新開発の4ピースラゲッジコレクションもあわせて納品する予定だと報じられています。※このグリーンのバッティスタはピニンファリーナ所有のプロトタイプだと思われる

これらラゲッジはキャビントラベルバッグ、スーツバッグ、シューズバッグ、ウィークエンドバッグにて構成され、もちろんそのクルマそれぞれにあわせたカラーや仕様を持つバッグを提供できる、とアナウンスされています。

さらにピニンファリーナはボヴェ(BOVET)と提携してバッティスタのオーナー向けに特別な腕時計を販売するといい、こちらも様々なカスタムができそうですね。

最後にピニンファリーナ・バティスタのスペックに触れておrクト、最高出力は1,900馬力(1,417キロワット)、最大トルクは2,300Nmという文字通りのハイパーカー。
4つのエレクトリックモーターとリマック製の120kWhバッテリーを搭載し、0−100km/h加速は2秒以内、限定販売台数は150台、価格は3億円からと報じられています。

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