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ランボルギーニはかねてより「サーキット走行専用のハイパーカーを発表する」とコメントしていますが、今回はそのハイパーカーについて、サーキットにて初のシェイクダウンを行う様子を収めた、17秒ばかりのティーザー動画を公開しています。
今回のティーザー動画とともに公開された情報について、「エンジンは6.5リッターV12」「発表は夏」ということに加え、ランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセ、そしてデザイン部門のチェントロ・スティーレが主導して開発していること、ロードカートは完全に異なる外観を持ちルーフ上にエアスクープを持つこと、リアには巨大なウイングが装着されること、フード上にはデュアルエアインテークが備わることについても言及。
車体構造はアヴェンタドール同様にカーボンモノコックを採用しますが、フロントのサブフレームは大きく構造を変更しているようで、万一の衝突時にも対応した、と述べています。
さらにはセルフロッキング機構を持つデフ、センターロックホイールにピレリ製タイヤを装備するようですね。
ランボルギーニ製V12ハイパーカーはこんな外観を持っている
そしてこちらは今回公開された動画からのキャプチャですが、全体的には「直線的な」デザインを持つ模様。
ランボルギーニらしいといえばランボルギーニらしいものの、F1はじめ現在のモータースポーツにおいて主流でもある「流線型」「うねるような」デザインとは大きく異なるようです。
もちろんそれがランボルギーニにとっての”他社との差別化要素”ということになりますが、全容が公開されるのを待ちたいところ。

フロントフェンダーには大きなエッジが設けられ、フロントフードにはエアアウトレットが確認できます。

リアフェンダー後部もかなり直線的。
開いたドアが見えますが、アヴェンタドールにはない(ウインドウ周りの)フレームが確認でき、おそらくサイドウインドウははめ殺しの樹脂製となりそう。

テールパイプは左右出し、リアディフューザーは二弾重ね。
リアウイングはかなり後ろの位置に取り付けられているようですね。
リアエンドは空力のためか延長され、テールランプは「細長」タイプ。

フロントはこう。
ゴッツいステーが「装着されるエアロパーツは強力なダウンフォースを発生する」ということを連想させ、ランプはバンパー内に装着。
ランプのカバーは六角、そして内部も六角形の発光デザインを持つようですね。

この新型V12ハイパーカーは「限定」となるものの、現時点ではその台数は不明。
一説によると40台だと言われていますが、価格についてもいまのところ非公開です。
サーキット走行専用ということで一般道は走行できず、よって購入できるのは「公道を走れないクルマを保管できる人」ということになり、そうとうにその数が絞られそうですが、例によって「即完売」もしくは「すでに完売」しているのかも。
なお、ランボルギーニはこのV12ハイパーカーの他に「ウラカンSTO(スーパートロフェオオモロガート)」と呼ばれる限定ハードコアモデルも用意していると言われ、一気にモータースポーツ色を強めることになりそうですね。
