
| ジープ・グランドチェロキー・トラックホークは「さすが717馬力」としか言いようがない |
世界最速を目指すハイパーカー「ヴェノムF5」を開発中のヘネシーより、ジープ・グランドチェロキー・トラックホークとランボルギーニ・ウルスとの加速競争動画が公開に。
同社はもともとチューナーとしてスタートしていますが、その高い技術力から各自動車メーカーにも一目置かれており、ついには自社ブランドのオリジナルカー「ヴェノムGT」をリリースするに至っています。
さらにこのオープン版、「ヴェノムGTスパイダー」はブガッティ・ヴェイロン・グランスポーツを抑えて世界最速の座に輝いたこともあるほどですが、とにかく高い技術を持つのがヘネシーでもありますね。
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そんなヘネシーですが、より多くのチューニングプログラムを提供するために数々のクルマを開発用車両として購入しており、それら車両をテストする際の動画を公開するのが常となっています(ビフォー/アフターの比較のため、ノーマル状態もテストしている)。
スペック上はジープ・グランドチェロキー・トラックホークのほうがランボルギーニ・ウルスよりも「上」
そして今回のテスト対照はジープ・グランドチェロキー・トラックホークとランボルギーニ・ウルス。
ジープ・グランドチェロキー・トラックホークは6.2リッターV8+スーパーチャージャーからは707HP(717PS)を発生し、公称値だと0-100km/h加速は3.5秒というモンスターSUV。
対するランボルギーニ・ウルスは4リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、こちらの出力は650PS、0-100km/h加速は3.6秒。
驚くべきことに、数字上だとジープ・グランドチェロキー・トラックホークのほうがランボルギーニ・ウルスよりも「上」ということになりますね。
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ただし価格については逆転した上で大きく開きがあり、ジープ・グランドチェロキー・トラックホークの価格は1356万円、ランボルギーニ・ウルスの価格は2780万円なので、ウルスのほうが倍ほど高い価格となっています(北米だと、さらに価格差が広がり、ウルスのほうが3倍近く高価)。
ダッジ・チャレンジャー然り、シボレー・コルベット然り、パワーの割に異常に安価なのがアメ車ということになりますが、それでもポルシェやランボルギーニ、そしてフェラーリにとっても北米は1番目もしくは2番目の市場であり、「コストパフォーマンスによらずクルマを選ぶ」特徴があるのもアメリカ市場の面白いところ、かつ驚かされる部分(コスパのいいアメ車ばかりが売れているわけではない)。

実際に競争したらこうなった
そして今回の動画ですが、実際に両者を走らせてみると、スタートからグランドチェロキー・トラックホークのほうがややリード。
そしてその微妙な差をウルスが縮めつつゴールしていて、結果としてはスペック通りにグランドチェロキー・トラックホークのほうが「ちょっと速い」ということに。

なお、ちょっと前まで、アメ車は「スペックの割に速くない(ボディ剛性が低く、パワーを食われて馬力が駆動力に変換されない)」というのが常であったものの、最近のアメ車はちゃんと出力に見合ったパフォーマンスを出せるようになっていて、これもまた驚かされる部分です。

ちなみにジープ・グランドチェロキー・トラックホークの顧客の多くはかつてスポーツカーに乗っていた人だとされ、とくに多いのは日産R35 GT-Rからの乗り換えなのだそう。
どちらもイカツいルックスに重量級、そして高いコストパフォーマンスを持つというところが共通しており、なんとなく納得もであります。
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