
| とにかくここ最近のランボルギーニの勢いは凄まじい |
ランボルギーニが2020年9月の販売が「単月で過去最高」であったと発表。
その台数は738台となり、第三四半期での販売は2,038台とこれまた好調で、こういった業績には驚かされるばかりです。
とくに今年はコロナウイルスの影響があり、マクラーレンやアストンマーティンはあわや倒産の危機というところだったことを考えると、このランボルギーニの状況はまさに驚異的。
やはり明暗を分けたのはSUV
モデル別の販売台数は公開されていないものの、やはりウルスがもっとも売れたモデルであるのは間違いないと思われ、というのもつい最近、ランボルギーニは「1万台目のウルスを生産した」とコメントしたところ。
この「1万台」というのはなかなかピンと来ませんが、たとえばウルスは2017年12月に発売されており、そこから2年8ヶ月で1万台と達成したということに。
そして同じ1万台を達成するのにアヴェンタドールが要したのは「9年」。
そしてウラカンは4年ちょっとで11,000台を生産しているので、ウルスは「最速」で1万台を達成したということ、しかもいかに早く達成したかがわかりますね。
こういった状況を見るに、もしマクラーレンがSUVを発売していたら、もしアストンマーティンがDBXをあと1年早く発売していたら、それらの状況は現在とは全く異なるものになっていたと思われ、「時流に乗る」ことがいかに大事であるかもわかります。
もちろんブランディング上の理由にて「時流に乗らない」と決めることもあるかとは思うものの、それでもコロナウイルスのような大きな流れは「待ったなし」でもあり、まさに経営判断が会社の明暗を分けたとも言えそうです(逆に、ランボルギーニがウルスを発売していなかったら、相当にヤバかったのかも)。
なお、フェラーリはSUVを持たずとも好調を維持しているとも報じられ、改めてフェラーリというブランドの強さも思い知らされますね。
これまでのランボルギーニの販売はこうなっている
そしてこちらは2019年までのランボルギーニの販売台数ですが、ウルス(水色)が登場したのちに大きな伸びを示しているということがわかります(そしてウルスがなければ成長していなかったであろうことも)。

もう一つ参考までに、ランボルギーニ各モデルの販売台数は下記の通り。
ランボルギーニが2020年9月に販売した738台は、ミウラのモデルライフ通じての生産台数より多い、ということもわかりますね。
350GT(1964-1966) 131台 400GT(1966-968) 247台 ミウラ(1966-1973) 765台 イスレロ(1968-1969) 225台 ハラマ(1970-1976) 328台 エスパーダ(1968-1978) 1,217台 ウラッコ(1973-1979) 607台 シルエット(1976-1979) 54台 カウンタック(1974-1990) 2,000台 ジャルパ(1981-1989) 179台 LM002(1986-1993) 301台 ディアブロ(1990-2000) 3,282台 ムルシエラゴ(2001-2010) 4,099台 レヴェントン(2007-2009) クーペ20台、ロードスター20台※限定 ガヤルド(2004-2014) 14,022 ヴェネーノ(2013-2014) クーペ3台、ロードスター9台※限定 チェンテナリオ(2017) クーペ20台、ロードスター20台※限定 アヴェンタドール(2011-)10,000台に到達※2020年9月 ウラカン(2013-)14,022台に到達※2020年6月 ウルス(2018-)10,000台に到達※2020年10月 |
参照:Lamborghini