| 世界中にはまだまだ多くの「人知れず眠る」」スーパーカーが存在するのだと思われる |
そしてそれぞれの放置されたクルマには、それぞれのドラマがある
さて、久しぶりに「納屋で発見された」大物が登場。
今回発見されたのは「ランボルギーニ・エスパーダ」ですが、持ち主が姿をくらましてしまったため、30年以上も放置されている個体なのだそう。
ランボルギーニ・エスパーダが放置されていたのは、この美しい湖水地方のケンダルという人里離れた農家の納屋であり、この納屋に「まさか」ランボルギーニ・エスパーダが眠るとは誰も信じることができなかったかもしれませんね。
その発見は一件の依頼から始まった
そしてこのランボルギーニ・エスパーダが発見されることになったのは一件の依頼から。
まずはドミニクさんという人物が、この納屋の「中にあるもの」を処分するように頼まれます。
そこで「おそらくは貴重なクルマ」と思われるものを発見したドミニクさんが「The Late Brake Show」へと連絡を録り、そこへやってきたのがエキスパートのジョニー・スミス氏。
納屋からはチラリと旧いクルマが見え、「お宝が眠っていそうな」雰囲気。
どうやらこの奥にランボルギーニ・エスパーダが保管されている模様。
ランボルギーニ・エスパーダが登場!
ドミニクさんによれば、このランボルギーニ・エスパーダは、30年以上も前、とあるオーナーが保管してほしいと持ち込んだものだそうですが、その後数カ月分の家賃を払った後に連絡が途絶えてしまい、以降ずっと「置きっぱなし」となっていたようですね。
ランボルギーニ・エスパーダはこんなクルマ
ランボルギーニ・エスパーダは1968年〜1978年の間に生産されたクルマで、1,218台という、当時のランボルギーニとしては比較的多い生産台数を記録しています。
「先代」を持たず新規に企画されたクルマでもあり、ランボルギーニ創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニはこのエスパーダをまったく新しい種類のクルマにしたいと考えていて、「運転しやすく、信頼性が高く、ラグジュアリーであること」を求めての開発がスタートしています。
デザインを依頼したのはカウンタックやミウラでおなじみのマルチェロ・ガンディーニ。
コンセプトカーのランボルギーニ・マルツァルからインスパイアを得て「V12エンジンをフロントに搭載する4人乗りのクーペ」としてイスレロ、ミウラとともにランボルギーニのラインナップに加わっています。
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「エスパーダ」とは剣を意味し、実際にモデルネームも剣をあしらったものとなっていますが、後年にはやはり剣の意味をその名に持つ「エストーケ」が企画されており、ランボルギーニはこのエスパーダを重要な遺産として位置づけ、蘇らせようとしていたことがわかります。
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ランボルギーニ・エスパーダの程度は「良好」
一見すると、埃などを被っているためにかなり状態が悪そうにも見えるものの、30年以上経過している割にはエンジンルームの状態は外見ほど悪くはなく、よくよく見るとウインドウ類の破れもなく、レストアによって当時の輝きを取り戻せそう。
さらにインテリアは「非常に」状態がいいと言っても過言ではなく、リビルトせずとも、そのまま使用できそうなパーツも見えますね。
トランク内も程度良好。
動画では「ネズミによる被害がほぼ見られない」ことに驚きを示していますが、ウインドウそしてボディにはフクロウの糞が一面に張り付いていて、フクロウが納屋に住み着いていたおかげでネズミが寄り付かず、それが結果的に内装をきれいな状態に保ったのでは、とも推測しています。
このエスパーダについては、ナンバーも取り付けられているので、元の持ち主や親族を割り出すことが可能だと思われますが、なんとか所有権を移動させてオークションにかけられることになるものと見られ、そう遠くない将来に過去の栄光を取り戻すことになりそうですね。
納屋で発見されたランボルギーニ・エスパーダを紹介する動画はこちら
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