
| ランボルギーニの勢いはとどまるところを知らない |
ただし「ウルス依存」なのはちょっと気になる
さて、フォルクスワーゲングループ内のブランドだとベントレーが「歴史上、過去最高の販売台数を記録した」と発表していますが、今回はランボルギーニが過去最高の8,405台を販売し、昨年実績を13%上回ったとアナウンス。
モデル別の内訳を見ると、ウルスが5,021台(59.74%)、ウラカンが2,586台、アヴェンタドールが798台という構成となっていますが、アヴェンタドールはモデル末期となっているために生産が「ほぼ終了しかけて」いて、この数字はいたしかたないところ。
そう考えると、「3つしかラインアップのない」ランボルギーニにとってひとつが欠損することは非常に手痛いダメージとなり、売上を一時的に落とさずに販売を伸ばしてゆくにはあと2つほどモデルがあるといいのかもしれません。
ちなみにアヴェンタドールにつき、「最後の」バリエーションであるLP780−4ウルティメ、そしてそのオープンモデルであるLP780-4ウルティメ・ロードスターを作りきってしまうと、おそらく2023年までは後継モデルが登場せず(納車を開始できず)、そのぶんの売上が見込めなくなってしまい、よって来年はかなり苦しい年になる可能性もありそうですね。
参考までにランボルギーニの販売台数をグラフにするとこんな感じで、ウルスの貢献度が非常に高いということもわかります。

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地域別の販売台数はこうなっている
そして販売地域別に見てみると、アメリカとアジア太平洋地域の販売が14%増、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域が12%増となり、主要3市場で2桁の成長を遂げていることがわかります。
最も人気のある市場はアメリカで2,472台(前年比11%増)、次いで中国が935台(55%増)、ドイツが706台(16%増)、イギリスが564台(9%増)となっており、本国イタリアでは、3%増の359台が販売された、とのこと。
なお、わが日本では457台にとどまり、前年比で27.6%減と大きく減っていますが、この理由についてはちょっと「謎」。※日本市場にとってはウルスのサイズが大きすぎて販売しにくいのかもしれない
ランボルギーニは2022年に4つの新製品を発表
加えてランボルギーニは、今後12ヶ月間ぶんの生産能力を埋めるだけの受注を受けているともコメントしており、さらには2022年に4つのニューモデルを発表する、とも。
この4つについては現時点では明かされていないものの、ウルスのハイブリッドバージョン、そしてウルスのフェイスリフトモデル、アヴェンタドール後継モデル、ウラカンの最終記念モデルあたりなのかもしれません。
ランボルギーニは2024年までにV12モデル、V10モデル、そしてウルスの3つのラインナップをすべてハイブリッド化する計画を持っていて、2029年までには「第4の」ラインナップとなるモデルを”ピュアエレクトリックモデルとして”発表するとアナウンスしており、ここしばらくは大きくブランドが変革されてゆくことになりそうですね。
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参照:lamborghini