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一時はシボレーV8が積まれたこともあるランボルギーニ・ミウラ。ようやくもとのV12エンジンに換装され工場出荷時の内外装にレストアされて競売へ

投稿日:2022/08/25 更新日:

一時はシボレーV8が積まれたこともあるランボルギーニ・ミウラ。ようやくもとのV12エンジンに換装され工場出荷時の内外装に戻されて競売へ

| ランボルギーニ・ミウラはかなり数奇な運命をたどった個体が多い |

いずれのミウラもそれぞれの個性的なストーリーを持っているようだ

さて、ペブルビーチでは様々なクラシックカーやレーシングカーがオークションに登場し、「30億円」という価格にて落札されたフェラーリ410スポーツスパイダーが登場しましたが、9月のサンモリッツにおいても魅力的なクルマが出品を控えており、この美しいランボルギーニ・ミウラP400もそのひとつ。

ごくごく初期に製作された「シック(分厚い)」シャシー仕様を持つ希少車で、専門家によるフルレストアが施されている、とのこと。

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ランボルギーニ・ミウラは現代「最初のスーパーカー」

ランボルギーニ・ミウラは「カーデザインの巨匠」マルチェロ・ガンディーニによってデザインされていますが、当事まだマルチェロ・ガンディーニは27才だったといい、当事ベルトーネに入社したばかりの若手だったといいます。

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なお、ランボルギーニがベルトーネにデザインを依頼したのは、ミウラ開発を担当したパオロ・スタンツァーニとジャンパオロ・ダラーラの2人が1964年のパリ・モーターショーにてアルファロメオ・カングーロを目にし、「ランボルギーニの新型車はこういったデザインを持つべき」と考え、そこでカングーロをデザインしたベルトーネにデザインを依頼した、という経緯があったようですね。

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かくしてミウラはベルトーネによってデザインされることになりますが、ミウラの素晴らしさはそのデザインだけではなく、エンジンを車体ミッドに、しかも横置きにするという斬新な手法が取り入れられたことも特筆すべき点。

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このパッケージングを考えたのはジャンパオロ・ダラーラで、のちにランボルギーニを辞して自らのレーシングカーコンストラクターを興し、現在に至るまでトップレベルのレーシングカーを世に送りだしていることでも有名ですね。

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さらにミウラはコイルオーバーダンパーを備えたダブルウイッシュボーン式前後独立懸架サスペンション、リアにはアンチロールバー、前後ディスクブレーキを備えるといった(当時としてかなりの)先進性を持っており、妥協なく作られたクルマということもわかります。

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なお、ミウラのエンジンを設計したのは「宮廷の反乱」にてフェラーリを追い出されたジオット・ビッザリーニで、フェラーリにて250GTOを開発した後、独立してエンジニアリング・コンサルタント会社を設立し、その後ランボルギーニとの契約にて、ランボルギーニ350GTに搭載されるV型12気筒エンジンを設計していますが、ミウラに搭載されるためにこのV型12気筒は4.0リッターに拡大され、4基のダウンドラフト式トリプルウェーバー40 IDLが搭載されることとなっています。

このエンジンは文字通りの傑作であり、いかにその設計が優れていたかというと、ランボルギーニがアヴェンタドールを発表するまで、すべてのV型12気筒車にこれと同じブロックを採用してきたほど(アヴェンタドールとともにようやくこのV12エンジンが刷新された)。

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ランボルギーニ・ミウラの生産台数は762台

ランボルギーニ・ミウラは1965年のトリノ・モーターショーに「ボディのない」ローリングシャシーとして出品されていますが、その斬新なレイアウトが話題を呼び多数の注文を集めたといいます。

翌1966年にようやくボディを架装したプロトタイプが公開され、そこでさらに多くの人を驚かせていますが、ミウラの開発は当時20代だったパオロ・スタンツァーニとボブ・ウォレスによって進めら、ボブ・ウォレスはミウラのプロトタイプを(ランボルギーニ本社のある)サンタアガタ・ボロニェーゼからモナコGPまで走らせ、カジノの駐車場にミウラを駐車し、そこで多くの人から絶賛を浴びたと言われていますね。

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ミウラはパッケージング、エンジニアリングの面で先進性を持っており、そしてそれに負けない斬新なデザインを持っていたという「すべての面において高いバランスを誇った」ことが人気の理由であったことは間違いなく、たとえばドアオープナーをルーバーの中に仕込んで「見えないように」したこともデザイン上のこだわりのひとつ。

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ちなみに給油口はこのルーバーを開いて行います(給油口が外から見えない)。

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そしてヘッドライト周辺には各部のルーバーとマッチした「まつ毛」。

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ランボルギーニ・ミウラSV
ランボルギーニ・ミウラSVは今年で50周年!ミウラSVで「まつ毛」が採用されなかったのは「製造に手間がかかるから」だった!

さて、ランボルギーニが「ミウラSVが50周年を迎えた」と発表。ミウラシリーズ最初の市販モデルであるミウラ「P400」は1966年に発売されており、その後1968年には「ミウラS」、そして1971年には ...

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ちなみにドアの端は「雄牛の角」をモチーフにしたと言われていますね。

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かくしてミウラはいくつかのバリエーションを生み出すにいたり、762台が生産されることとなっていますが、人気絶頂の折に生産が終了となり、これが「伝説」を作ることとなっています。

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このミウラは初期の「シック」シャシーを持っている

このミウラはシャシーナンバー3375で、初期の「シック(厚い)シャシー」を持つP400のひとつで、シャシーに改良を加えて剛性とハンドリングを向上させた仕様を持つことが特徴。

1968年3月4日に工場から出荷され、ミウラとしての生産番号は「135」だと紹介されています。

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当時ランボルギーニのディーラーであるランボルカーを経由して最初のオーナーへと届けられ、その後1998年まで、このミウラはカリフォルニアのドナルド・サリバンのもとで保管されていたといい、2009年初頭にはシボレー製のV型8気筒とZFトランスミッションが装着されたこともあったそうですが、スウェーデンの新たなオーナーが購入した際にはランボルギーニの製造によるミウラP400の純正ドライブトレインへと戻され、同時にヴェルデ・ミウラへの再塗装、ブルー内装へとレストアに着手されることに。

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現在のオーナーがこのミウラを手に入れたのは2015年だそうですが、そこからイタリアの専門ショップにて再度レストアが行われることになり、その過程にて工場出荷時のオリジナルカラーのビアンコ・ミウラに戻され、ブルーとライトグレーのレザーによる張替えも行われています。

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このレストアに際してはボディがベアメタル状態にまで戻され、さらにシャシーが治具に乗せられてボディの修理が行われ、リアサブフレームが工場出荷時の状態に戻されることとなりますが、それによってコンクール・デレガンスにふさわしいレベルにまで復元されている、とのこと。

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様々な紆余曲折を経たミウラではありますが、ようやく本来の姿に戻され、その素晴らしい仕上がりとコンディションを見るに高いコレクション価値を持つことは疑いようもなく、おそらくは相当な高額落札となりそうですね。※レストアを終了してすぐに出品する例が多く、レストアして売るためにクラシックカーを購入する人も多いようだ

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参照:RM Sotheby's

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