
| 新型ランボルギーニV12スーパーカーには「これまでには見られないディティール」も |
現デザイナーにとって「初の」最初から自身がデザインしたモデルに
巻末に”アヴェンタドール後継モデル”のティーザー画像が掲載されたランボルギーニ・マガジン最新号が届き、ここでその画像を紹介したいと思います。
このランボルギーニ・マガジンは年に2回刊行されており、ここ最近では、こういった感じでニューモデルの一部が掲載されるのがどうやら通例となっているもよう(前の号ではウルス・ペルフォルマンテの一部が掲載されていた)。
そしてこの新型V12モデルにつき、3月29日にオンラインにて公開されると言われ、すでに各国の有力顧客にはその姿がお披露目されていることもわかっています。
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新型ランボルギーニV12モデルはおそらく「けっこう大きな変化」
このアヴェンタドール後継、新型ランボルギーニV12モデルについては、そのパテント画像、そしてオフィシャルフォトっぽい画像がリークされており、おおよその姿が判明しているのですが、そこでよく言われているのが「アヴェンタドールのフェイスリフト版のように見える」「過去のランボルギーニの要素を集めたのみで、新しさが感じられない」ということ。
こういったコメントについては理解ができるものの、しかし多くの新型車がそうであるように「画像と実物は大違い」だろうともぼくは考えています。

つまり新型V12モデルは新規性に溢れ、相当にインパクトがあるスーパーカーなんじゃないかということで、その根拠たるもののひとつがそのテールパイプ。
パイプの外側にリブが設けられていることがわかると思いますが、これは今までのランボルギーニのレギュラーモデルには見られないものであり、しかもインナーとアウターとの二重構造を持ち、これらはランボルギーニにとって”新しい”要素です。

そしてもうひとつはボデイパネル表面に「曲面」が用いられていること。
画像を見ると、窪んだ部分がカーブを描いていることがわかるかと思いますが、これも今までのランボルギーニには基本的に見られなかったデザインです。

どういうことかというと、ウラカン、アヴェンタドール、ウルスをデザインしたランボルギーニの前チーフデザイナー、フィリッポ・ペリーニ氏は「折り紙」を(エクステリアデザインの)モチーフとしていて、よって「凹んだ部分」の造形もシャープな面と線で構成されており、こういった緩やかなカーブを用いることはなかったと認識しています。

つまりはこんな感じで、文字通り「紙を折ったように」ピシっと折り目がついているわけですね。

ウラカンのルーフだとこう。

ランボルギーニのデザイナーはその交代とともに変化を迎える
ただしその後、ランボルギーニのデザイナーは現在のミッチャ・ボルカート氏へと交代しており、ここで若干の変化が訪れることになるのですが、同氏がデザインに携わったのはウラカンEVO、ウラカンEVO、アヴェンタドールSVJ以降のモデルです。
まず前デザイナー、フィリッポ・ペリーニ氏によってデザインされたウラカンLP610-4はこんな感じで、ヘッドライト周辺の造形が「鋭いナイフでカットしたように」直線的であることがわかるかと思います。

しかしながらウラカンEVO RWDではヘッドライト前方の「明確な折り目」が消失して三次元的な曲面が用いられることに。
ここはぼくがはじめてウラカンEVO RWDを見た際に驚いたところでもあり、その理由はもちろん「それまでのランボルギーニにはないディティールだったから」。

この部分を目にしたとき、ぼくは「ランボルギーニのデザインが新世代に入ったな」と感じ、それがウラカンLP610-4からウラカンEVO RWDに買い替えた大きな理由でもあったわけですね。

そして改めて新型ランボルギーニV12モデルのティーザー画像を見てみると、凹凸の「「凸」部分はこれまでどおりに紙を折ったように尖っているのですが、「凹」の部分は紙を折ったのではなく、”丸くたるませた”ような形状をもっていて、これは今までのランボルギーニにはない全く新しいデザインです。

よってぼくは、この新型ランボルギーニV12モデルにつき、「過去のランボルギーニのデザインを集めた」ものではなく、過去のランボルギーニのデザインを尊重しつつ、ミッチャ・ボルカート氏が新しい提案を織り交ぜながらつくりあげた全く新しいスーパーカーだとも考えています(こういった小さな積み重ねが新しさを作る)。※そしてこの新型V12モデルは、ミッチャ・ボルカート氏が白紙からデザインしたはじめての市販ランボルギーニでもある
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