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ランボルギーニ初のEVは「ウルスの2ドアクーペ」とも表現できる姿に?「ニックネームはスペースシップGT」「来年にはコンセプトとして公開予定」とも

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| 他社とは異なる戦略を採用し、「エレクトリック2+2GT」にてより多くの顧客を取り込めるものと思われる |

ランボルギーニは着々と他社から顧客を移転させつつあるようだ

さて、ランボルギーニは「2024年以降、すべてのラインアップを電動化する」とコメントしており、2027-2028年には「初のピュアエレクトリックカー」を発売する計画も公表済み。

そしてこの「初のピュアエレクトリックカー」について、フェラーリのように「スーパースポーツ」ではなく「2+2のGTカー」ということもあわせて言及されていますが、今回はカーメディアの(ランボルギーニ対する)取材により、この2+2は「ウルスの2ドアクーペ」のようにデザインになるのではという予測が浮上しています(ただし明確な根拠はないようだ)。

ランボルギーニ「ピュアEVはガソリン車よりもエモーショナル」

そしてこのカーメディアに対し、ランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏が語ったのが「ピュアEVはガソリン車よりもエモーショナルになる」ということ。

それに加え、最高技術責任者であるルーベン・モア氏も「俊敏性を高め、EVの重量を相殺するための巧みなトルクベクタリングに焦点を当てることで、エモーショナルクルマに仕上げることが可能となる」と述べ、ステファン・ヴィンケルマンCEOに賛同の意を示していますが、一方で「今は我々の初のEVに”スーパースポーツを選ぶ時期ではない”」とも。

これについては以前に言及されており、理由の一つは「ピュアエレクトリック・スーパスポーツを顧客が受け入れる下地が整っているとは考えられず、今の時期であれば、スーパースポーツではなく、ランボルギーニのラインアップに欠けている2+2を投入したほうが商業的に成功する可能性が高い」こと、そしてもうひとつの理由として「そもそも現段階のエレクトリックパワートレインでは、ランボルギーニの求める運動性能を(重いために)実現できないこと」を掲げています。

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たしかにこの考え方は十分に納得のゆくもので、今の時点で「レヴエルトに加え」もうひとつピュアエレクトリックスーパーカーをラインアップに加える必要はなく、むしろ日常の足として使用できる2+2を提供するほうが理にかなっています(ランボルギーニの現在の顧客にとっても、スーパースポーツよりもGTカーのほうが、同社初のエレクトリックカーとして受け入れやすいものと思われる)。

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さらにいうならば、エレクトリックパワートレインについてはまだまだ発展途上であり、現在の技術では「バッテリーが重い」ということのほかにも、まだまだできることがたくさんあるものと思われ、日々新しい技術や考え方が登場している電動パワートレインについて、そのブランドのフラッグシップたるクルマに取り入れるのは時期尚早かもしれません(今現在、”最高”レベルの技術を導入したとしても、それがすぐに陳腐化する可能性がある)。

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実際のところ、マクラーレンやマツダのように「予想外」とも言えるエレクトリックパワートレーンの使用方法を提案するメーカーも出てきており、スーパースポーツのように「究極」を追求するクルマをEV化するのは、もっと様々な技術、そして考え方が出尽くしてからのほうがいいのだとも考えられます。

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そしてこの「ランボルギーニ初となる、ピュアエレクトリック2+2 GTカー」について、ちょっと車高が高くて色々なところに乗って行きやすいハイライダーになると言われていて、しかしそのデザインについては全くナゾ。

ランボルギーニ・シアン

以前に、(ランボルギーニのデザイン責任者である)ミッチャ・ボルカート氏は「それ(ピュアエレクトリックカー)は、ランボルギーニのデザインDNAを1,000パーセント受け継ぐものです。私たちの他のモデルラインを傷つけたり、邪魔したりすることはないでしょう。ちなみに私がつけたニックネームはスペースシップGTです」と語ったことがあり、今回のインタビューでもそれが再確認されたうえ、「フロントにはY字モチーフ」「張り出したフェンダー」「角ばった攻撃的なライン」を(新しい2+2 GTに)採用することについても触れており、こういった点を総合すると、冒頭に述べた「ランボルギーニ初のピュアEVは、ウルスを2ドアクーペにしたようなクルマになる」という予測が導き出されるようですね。

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ランボルギーニの新型EVはポルシェ主導によって開発される

そしてこの「ランボルギーニ初のEV」に採用されるのは、フォルクスワーゲングループ内にて、主にポルシェが主導して開発を進めている「SSPスポーツ」と呼ばれるプラットフォームだとされ、これは将来的に次期ポルシェ・タイカンとパナメーラ、そして(2028年に発表される可能性がある)ピュアエレクトリック化されたウルス後継モデルに用いられる、とも。

このSSP スポーツ・プラットフォームは「技術的に先進的で信頼性が高く、(運転が)信じられないほど楽しいドライブフィールを実現する」と言われ、現時点では800ボルトの電気アーキテクチャと最大350kWの急速充電を特徴とすることが分かっています。

ただ、ランボルギーニ初のEVが登場するのはまだまだ数年先の話であり、しかし最高マーケティング責任者のフェデリコ・フォスキーニ氏は今回「最終製品(市販モデル)にたどり着く前に、来年は何かを投下する」ともヒントを投下しており、すなわちこれはランボルギーニ初のEV(の市販モデル)を示唆するコンセプトカーであると考えてよいかと思います。

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参照:Auto Express

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JUN

興味の範囲が広く、猫、小説、映画、音楽、腕時計、クルマなど。 酒、タバコ、ギャンブルは一切しません(ある意味では自分の人生そのものがギャンブル)。 いま欲しいクルマはアルピーヌA110。

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